Opera Softwareは、次バージョンとなる「Opera8 」にナローバンド接続のデータ送信を高速化するSlipStream(スリップストリーム)技術と音声インタフェースを搭載を搭載する。SlipStream(スリップストリーム)ってレースの世界の言葉だと思っていましたが、IT&NETの世界でも使わる時代なんですね。これも既成概念かな?固定概念というべきでしょうか。。
これはカナダのSlipStreamが開発したWebやEメールのアクセラレーション技術である。同社独自のデータ圧縮アルゴリズムを使い、ユーザーの通信状況に合わせて動的に圧縮率を調整しながらデータ送信を最適化する。ニュースやEコマース・サイトなど、内容が常に変化するサイトにも有効なのが特徴。通常のダイヤルアップやワイアレスによるナローバンド接続に比べて、Webブラウザの表示スピードが最大6倍向上するという。また、ワイアレス接続ではセキュリティの向上というメリットもある。
アクセラレーション技術を利用するにはISP側の対応が必要となるが、SlipStreamによると、NetZero、Juno、Wanadoo、Terra、AOL Canadaなど、全世界で900以上のISPで採用されている。
バージョン8.00βは、よりシンプルなユーザーインタフェースで操作できるようになっている。インストール後の設定では、Main barが表示されず、ツールバーはPage barとAddress barのみ。代わりにアドレス入力ボックスをクリックすると、ブックマーク/履歴/戻る/検索などを操作できるStart Barが現れる。このStart barを活用することで、ボタンなどの少ない広々とした画面でWebページを楽しみながら、ブラウザの主な操作機能にも手軽にアクセスできる。
利用者が増えているRSSのリーダーツールも改良された。対応するWebサイトを開くとアドレスのボックスにRSSアイコンが表示され、そのアイコンをクリックするだけで購読が可能になる。メニューバーに設けられたFeedという項目からニュースフィード画面を呼び出せる。
バージョン8.00では、「XHTML+Voice 1.2」および「CSS3 speech module」に対応することにより、音声による入出力が可能となる(Windows 2000/XPのみ)。Operaを操作するための音声コマンドとしては、テキストを読み上げる「speak」や1ページ戻る「back」など多数用意されており、PCにマイクを接続することで利用可能となる。
最終版は2005年初めにリリースされる予定。
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