Microsoftにとっては実験的な意味のある事業だったが、8年以上が経過し、本業との関連性が薄く、採算が取れない状態が続いているため、売却に踏み切った。売却先としてWashington Post以外に、New York Timesの名前も挙げられていたが、すでにMSNBC.comと提携関係にあるWashington Postと合意に達した。
Washington Postは、Slate買収の目的を"Web部門のトラフィック増"としている。ComScore Media Matrixによると、11月のWashingtonpost.comの訪問者数は450万人で、Slateは480万人。Slateの場合、MSNとのつながりが訪問者数の増加に結びついており、両社の合意には、Microsoftが提供するコンテンツに引き続きSlateのコンテンツをリンクさせる内容が含まれている。
Slateの新体制では、Washington Post Newsweek InteractiveのCliff Sloan事業開発担当副社長が発行人に就任する。編集人のJacob Weisberg氏など30人のスタッフは、そのままWashington Postへと移る。