DDIポケットは2月2日に社名を「ウィルコム」に変更する。同時に256Kbpsのサービスを開始、対応端末「エアエッジ プロ」を発売すると発表した。また従来のAirH"端末ユーザー向けの高速化サービス「メガプラス」と、AirH"PHONEのブラウザを高速化するサービスも開始予定。
2005年2月2日にWILLCOMへ社名変更するタイミングに合わせ、AirH"の体感速度を向上する「メガプラス」サービスを提供すること、同2月中に、下り最大256Kbpsのサービス提供を開始すること、対応データ通信カード「エアエッジ プロ」を発売することなどを明らかにした。
256Kbpsは2月スタート、対応端末は「エアエッジ プロ」
以前から話題になっていた、32Kbps×8チャンネルを束ねて256Kbpsとする高速通信サービスが、2月中に開始される。端末は「エアエッジ プロ」という名称で、サービス開始と同時期に発売予定。
従来の128KbpsのAirH"+メガプラスで体感500K〜600Kbps、エアエッジ プロ+メガプラスで体感1Mbpsを実現するという。説明会ではキャリア名を伏せた3Gデータ通信カードとエアエッジ プロ+メガプラスとで、写真データやExcelファイル、Webページの表示のスピードを比較するデモを行い、3Gデータ通信カードよりも高速な通信が可能なことをアピールしていた。
メガプラスは、米Venturyの提供するデータ圧縮・最適化技術。これまでDDIポケットが無料提供していた「トルネードWeb」の発展形ともいえるもので、社内では「高速化サービスV」と呼ばれていた。データをダウンロードするときに、先にテキストから表示していき、また画質を大幅に損なわず画像を圧縮。通信時の体感速度を向上する。
専用のクライアントソフトをPCにインストールする必要があり、2月2日以降に発売される新ブランドのAirH"端末にはクライアントソフトが同梱される。また、既存のAirH"ユーザー向けにも2月2日から7月末まで、DDIポケットのWebサイトなどで専用クライアントソフトが無償提供される。
パケット通信方式の名称も、チャンネル数を示す呼び名へ変更する予定だ。従来の32Kパケット方式は「1xパケット方式」、128Kパケット方式は「4xパケット方式」、256Kパケット方式は「8xパケット方式」という名称に、2月以降変更されることになる。
NECインフロンティア、AIR-EDGE [PRO]対応のカード端末 「AX510N」とUSBメモリ「Easy Setup Tool」
NECインフロンティアは、DDIポケット(WILLCOM)のPHSデータ通信サービス「AIR-EDGE [PRO]」に対応したPCカード型のデータ通信カード端末「AIR-EDGE [PRO] AX510N」を2月18日に発売する。価格はオープンプライス。
「AX510N」は、32kbpsを8つ束ねた8xパケット方式に対応したNECインフロンティア製のAIR-EDGE [PRO]端末。体感速度向上サービス「MEGA PLUS」に対応し、専用ソフトウェアを手軽にインストールできるUSBメモリ「Easy Setup Tool」とワンパッケージで提供される。
360度回転するスケルトン素材のアンテナを2本装備し、ラウンドフォルムを採用。通信状況を示すLEDも搭載する。なお、8xパケット方式だけでなく、4xパケット、1xパケット、フレックスチェンジ方式、64/32kPIAFSなどの既存サービスでも利用可能。台湾、タイとの国際ローミングもサポートする。
PCカード Type2に準拠し、Windows OSおよびMac OSをサポート。大きさは約114.6×56.3×9.6mmで、重さが約45g。8xパケット通信時の消費電流は約370mAとなる。