並行輸入品としては、日本国内でも販売されていた、耳栓型イヤフォン「ERシリーズ」が正式にサウンドハウスから販売されるとアナウンスがありました。この製品は、Etymotic Research社製のオーディオ用イヤフォンとして、プロも愛用する高価な耳栓としても有名です。
サウンドハウスでは従来も直輸入でERシリーズの販売を行なっていたものを、今回正規代理店としてウェブ直販、ならびに楽器店などの店舗向けの取り扱いを開始することになり、今まではオーディオ専門店など一部のお店でしか購入できませんでしたが、これからはネットからも購入できるようになります。
このERシリーズは耳栓型のステレオイヤフォンシリーズとして有名で、「ER-4B(31,500円)」、「ER-4P(31,500円)」、「ER-4S(31,500円)」、「ER-6(14,800円)」、「ER-6i(15,800円)」などの製品が販売開始されていますが、多くのミュージシャンも利用するなど、プロ用の音響機器としても有名です。
ネットに使用感のレビューが掲載されていましたので、ご参考までに。。
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0828/mobile169.htm
想像以上の音質と遮音効果
ER-4Sが高品質というのも理由だろうが、遮音性の高さが大きく寄与していると思う。ER-4シリーズには白と黒、2種類のイヤーチップが用意されており、好みで使い分けるようになっているが、白チップはフランジ型のヒダが3重に外耳道へと密着し、外部からの音の進入を防ぐ。黒チップも市販の耳栓のような素材で、耐久性には劣りそうだが装着感も高い。
これによりノイズフロアが下がり、耳を痛めるほどの大音量で鳴らさなくても、十分に細かい音が聞こえてくる。低品質のヘッドフォン出力ではその実力は十分に発揮できないが、翻って言えばヘッドフォン出力の品質さえ高ければ、それを生かした音を聴かせてくれる。
電車の中でもゆったりと音楽に浸れる
メーカーのサイトにある情報によると、ER-4シリーズは外音を20〜25dBも減衰させてくれるそうだ。たとえば電車の中でER-4Sを使うと、市販の耳栓をしているとき並(もしくはそれ以上)に外部の音が聞こえなくなる。うちのカミさんに使わせたところ、周囲の風景がまるで映画のように別世界で動いているように感じる、と話していたが、まさにそんな感じ。音楽をかけ始めると、それにマスクされて周囲の音は、さらに聞こえなくなる。
ジャズやクラシックなどはダイナミックレンジが広く、電車の中などではとても聴けたものではない(あるいは大音量でなければ楽しめない)が、ER-4Sならば静かにゆったりと聴ける。心なしか電車に乗っている時の疲れも少なく感じるほどだ。
ただ、車内のアナウンスなどが全く聞こえないため、ER-4Sで音楽を聴きながら本を読んでいたりすると、駅に停車したことにも気付かず、うっかり乗り過ごしてしまいそうになる。また、装着中は周囲の環境変化に対する感覚が著しく鈍る。歩行中に装着するのは非常に危険だろう。道路を行き交う車やバイクが、目の前の風景ではないかのように感じるほど遮音性が高いからだ。もちろん、音漏れも皆無なため、電車の中で他人への迷惑を気にしなくていいというのも大きなメリットだと思う。