五重塔は、1300年以上にわたり地震で倒れた記録がないとされる。この耐震性の謎に迫ろうと、防災科学技術研究所(茨城県つくば市)は、五重塔の5分の1模型を使った本格的な耐震実験を始めた。
木製模型は、法隆寺に代表される飛鳥様式の高さ6・7メートル。山梨県甲斐市の宮大工、宮崎忠仍(ただなお)さんらが2年がかりで制作したものを借りた。