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December 16, 2004 space
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倒壊の記録ない五重塔、模型使い耐震性のナゾ解明へ

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五重塔は、1300年以上にわたり地震で倒れた記録がないとされる。この耐震性の謎に迫ろうと、防災科学技術研究所(茨城県つくば市)は、五重塔の5分の1模型を使った本格的な耐震実験を始めた。
 
 

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 木製模型は、法隆寺に代表される飛鳥様式の高さ6・7メートル。山梨県甲斐市の宮大工、宮崎忠仍(ただなお)さんらが2年がかりで制作したものを借りた。
 

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 この日は、新潟県中越地震の地震波を再現して震度6程度の揺れを与えた。屋根上の相輪が25―30センチも振れ、3階部分が浮き上がるなど激しい塔の揺れを観測したが、揺れが収まると間もなく元通りの姿に戻った。
 
 
 五重塔の耐震性については、相輪や心柱が揺れを吸収するという説や、構造に弾性があって揺れを受け流すという柔構造説など多様な説があり、いまだ解明されていない。研究所は今後、五重塔の構造様式などを変えて実験を続ける予定。
 
 
 地震に強い五重塔の謎に迫る、有力説に疑問符も
 
 大地震でも倒れた記録がない、法隆寺などにある五重塔の耐震性の謎に迫る実験が14日、防災科学技術研究所(茨城県つくば市)で行われ、有力説の一つとされてきた「心柱(しんばしら)振動吸収説」に疑問符がつく結果が出た。
 
 
 心柱は塔の中心を貫く太い柱。この心柱が耐震に不可欠かどうかを、実物の5分の1の高さ約7メートルの模型で実験した。心柱を外したり、心柱を接地させず1階のはりの上に建てたりして、震度5強の揺れを与えた。
 
 
 すると、屋根の上の輪飾りが大きく揺れ、扉の一部が外れたが、振動を止めると塔はすぐに復元し、心柱の有無は耐震性に大きく影響しないことがわかった。
 
 
 五重塔の耐震性については、五重構造自体の弾性が揺れを受け流す「柔構造説」など諸説あり、本当の理由は突き止められていない。同研究所では、実験を重ね、さらに耐震性の謎に迫っていくという。
 
 

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HOMENews BlogsMysterious Science | December 16, 2004 |  twitter Livedoor Buzzurl はてな Yahoo!ブックマーク人が登録
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