富士重工業のモータースポーツ専門子会社スバルテクニカインターナショナル(STI)は、スポーツセダン「インプレッサ S203」を、2005年1月11日から3月末まで限定販売する。そのパワーは320馬力!
ベース車は「スバル インプレッサ WRX STi」。STIが世界ラリー選手権などのモータースポーツ活動で得た技術を用いて、仕様変更と特別装備を施したラリーマシーン並みの車をリリースします。 この特別車のエンジンはEJ20・水平対向4気筒DOHCで、排気総量は1994cc。最高出力はベース車から29kW向上し、235kW(320PS)/6400rpmとした。最大トルクは10N・m向上し、422N・m(43.0kg・m)/4400rpmとモンスターマシンに仕上がっています。 ターボ・タービンの直径を大きくし、軸受けにボール・ベアリングを採用、ブレードの形状や枚数を変更した。低回転域から高出力を発揮するスペシャル・チューンを施し、ピストン、コンロッド、クランクシャフトには、手作業による細かなバランス調整を施し、エンジン回転数を向上するとともに、耐久性を増した匠の技を注入しています。 専用スポーツECU(エンジン・コントロール・ユニット)、専用ターボ・チャージャを搭載するなど、エンジンのデータマップもチューニングして、ターボ・チャージャは吸気部にシリコンゴムを使い、従来と比べ熱膨張を抑制したラリーカーからノウハウも沢山投入されています。 高負荷/長時間走行時のエンジン性能維持のため、空冷式のエンジン・オイル・クーラーを採用。マフラーは低背圧構造により排気抵抗を低減し、素材にチタン素材を用いて5kg軽量化するなど、スペシャル&贅沢な一品も投入しています。 もちろん足回りも抜かりなく、減衰力4段可変式ストラットを採用して、高いエンジン出力に対し、路面追従性を確保するなどして、スプリング長は15mm短縮し、スプリング荷重は約50%強化。リヤサスペンションにピロボール・ブッシュ式リンク、トレーリングリンクを装備、リヤスタビライザーを太径化するなど、旋回性能を高めた装備も奢っています。 ラリー車並みの装備ですが、内装も豪華に、ドライカーボン製のシートを採用。背面部、座面部を、それぞれ一体式シェル構造とし、軽量化と高剛性を両立した。シート表皮はアルカンターラ。センターパネル、メーターバイザー、サイド・ベンチグリルなどの色調は、黒でまとめたそうです。「スポーティで統一感のある室内空間を表現した」という意味で、気分も雰囲気も、装備もラリー車ですね。 外装には、ドライカーボン製フロント・アンダー・スカートを装備。下部にラバー製のリップスポイラーを取り付ける。車体フロア下部への空気流入を制限し、スカートが路面に接触した際の損傷を和らげるという。BBS製18インチ鍛造アルミホイールも採用して存在感を表現した。 車体カラーは、「クリスタルグレー・メタリック」「WRブルー・マイカ」「ピュアホワイト」「ソリッドレッド」の4色。販売台数は555台。価格は460万9500円(東京/名古屋/大阪地区)。
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■関連情報
・スバルテクニカインターナショナルのWebサイト http://www.subaru-sti.co.jp/
・富士重工業のWebサイト http://www.fhi.co.jp/