エコ系のニュースは無骨な機器が多かったりするのですが、今回の小型風力発電機メーカーのゼファーは、デザイン流線型でおしゃれな形をしています。しかも小型機ながら定格1kW(風速12.5m/s時)という高出力を実現していて、能力も抜群です。
エアドルフィンは、3枚ブレードのプロペラ型風車を備えるタイプの発電機で、風力発電機の実用性を考えた場合、出力の大きさはその大きな要因の一つとなるが、直径1.8mと一回り大きくなったブレードの採用により、世界の小型風力発電機市場において要望の高い定格出力1kWを実現した。
ブレードの材質に炭素繊維強化プラスチックを使用するなどの軽量化も図られており、本体重量は15kg以下と、「同クラスでは世界一軽量」という。 出力は、定格(風速12.5m/s時)で1kWとなっているほか、中風速領域でも高い変換効率を達成して、風速6m/s時で136W、同5m/sで80Wと、従来モデルでも採用されていたパワーアシスト機能も搭載されており、無風状態でも毎分ごと10秒間プロペラを回転させることで、微風でもすぐに発電を開始できるようになっている。そのほか、静音型ブレードの採用により高速回転時の騒音も低減、住宅地での使用にも適している。 今回新しく導入された技術が、製品名としても表現されている、イルカのように動くテール部。通常、テールは固定されている場合が多いが、エアドルフィンでは稼働するテール部で姿勢制御を行い、風向きをより良く捉えて発電効率が向上している。 この製品は、ゼファー主宰の産学官共同研究開発プロジェクト「プロジェクトZ」にて開発された。東レ、NEOMAX、横河電機、東京大学、産業技術総合研究所などが参画しており、それぞれの技術を結集することで、純国産の高効率・小型風力発電機を実現させた。発売時期は2005年秋で、本体価格は30万円の予定。実際の利用には、これに加えて、設置用のタワーやバッテリ、インバータなどが別途必要となる(コントローラは本体に内蔵)。
開発元の従来製品「Z-500」シリーズ(定格出力:400〜450W程度)に比べ、出力を大幅に向上させた最上位モデルとなる。
このような製品が多くの家に配置される時代がくれば、少しは地球の空気もきれいになるかも知れませんね。
■ ゼファー http://www.zephyreco.co.jp/ ■ ゼファーの風力発電機、小田急多摩線・新駅「はるひ野」にお目見え