フラッシュメモリ搭載iPodは1月のMacworldで発表され、価格はiPod miniより安い150〜200ドルになるとアナリストは予測している。そうですが、はたして本当に出てくるのでしょうか?
アップルのジョブスCEOは、大容量のHDDを搭載することで、他社の音楽プレーヤと差別化を図り成功したと以前発言していましたが、メモリー版iPodが登場する時には、さてなんと発言するのでしょう。
USの一部アナリストが「Apple Computerが1月に、利益拡大につながるより小型で安価なiPodを投入する」との予測を示したことを受けて、12月6日、同社の株価が4.9%上昇したそうですが、このアナリストなる方々は、直接アップルからの情報ではなく、アップルの周辺メーカー(メモリーやHDDなどなど)の動向から、予測を出す方々なので、ある意味では正確な情報なのかもしれないと言うのが理由です。 Bear Stearnsのアナリスト、アンドリュー・ネフ氏が、Appleの2005年度(2005年9月末締め)の1株利益を、先の予測1ドル55セントから引き上げ、1ドル85セントと予測している。同氏は同年度末時のApple株のプライスターゲットを72ドルに引き上げたそうで、これは04年度の初期株価よりも3倍近くになる超好成績の起業ということになります。しかもIT系起業で四半世紀たつ会社としては異例の業績でしょう。
一部アナリストとApple関連の噂を取り扱うサイトは、同社が1月に、大容量だがやや高額なHDDよりも、フラッシュメモリに楽曲を拡大するiPodを投入し、デジタル音楽市場のよりローエンドな層へと勢力を広げると予測している。
さて、なぜメモリープレーヤーの噂なのかと言えば、話は簡単で、HDDの良いところを活用したのが現在のiPodですが、フラッシュメモリ型ならば電源が切られてもデータを保持できますし、軽量で消費電力もすくなく、ユーザーニーズとしては確かに需要はあるはずです。 デメリットももちろんあって、HDD搭載の現行iPodよりも記憶容量が小さく、保存できる楽曲は少ないのですが、この需要は現在のiPodで満たせます。
「2005年にフラッシュメモリiPodが1000万台売れるという現在の仮定に基づくと、(同年のフラッシュベースプレーヤー出荷台数が)3400万台というIDCの予測が正しければ、Appleは最初の1年で約30%の世界市場シェアを獲得することになる」
7〜9月期のiPodの販売台数は200万台以上。ネフ氏は2005年1〜3月期について、iPod販売台数は合計390万台、フラッシュメモリiPodの販売台数は150万台と予測している。
価格帯が低下することで収益面ではアップルは厳しくなりそうですが、それ以外の効果も期待できるため、メモリープレーヤーを発売しても他社に取られていた低価格帯の音楽プレーヤー市場に参入する意味は大きいと判断したのでしょうか。。。
NPDのアナリストStephen Bakerは、フラッシュメモリプレイヤーがさらに市場を開拓し、Appleも対応を余儀なくされる可能性が高いと言う。
「彼らもいずれこの市場に参入しなくてはならない。iPod mini(4GバイトのiPod)が成功した要因と、フラッシュの価格傾向を考えると、149〜199ドルの価格帯で2〜4Gバイトという大容量メモリを搭載したフラッシュプレイヤーがもうすぐ入手可能になる」
2005年1月を待ちましょう!!
<<UPDATE>> USBフラッシュメモリーを搭載した携帯音楽プレイヤー「iPod shuffle」
チューイングガムよりも一回り小さくて軽い。2タイプが発売され、120曲保存できる512Mバイトモデルが税込み価格1万980円、240曲保存できる1Gバイトモデルが同1万6980円と、いずれも競合他社の製品価格よりも安価だ。身につけて使うことができる専用のネックストラップとヘッドホンが付属する。
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