フェラーリは新型V8モデルの『F430』を発表した。『F360モデナ』以来のアルミニウム技術を進化させ、F1マシン直結の技術を搭載したというその美しさに、欲しいと思ってもそのお値段は・・・
特にF1マシンで培った最先端の技術を反映させて、エレクトロニック・ディファレンシャル(E-Diff)、ステアリングに取り付けられたコミュータースイッチなどが装備されている。
量産車として初となる新機軸がふたつ。電子制御ディファレンシャル「Eデフ」と、F1で“マネッティーノ”と呼ばれる、ステアリングホイール上のスイッチだ。これらは車両の運動特性を総括的に制御するシステムである。
カーボンセラミックディスクのブレーキングシステム、F1テクノロジーを直接反映したギアボックスなどが注目される。ギアシフトのタイミングは150/1000秒のレベルにまで短縮することが可能という。
エンジンは軽量コンパクトな4.3リットル90度V8、最高出力は490HP。リッターあたり114HP、パワー・ウェイト・レシオは2.8kg/HP(乾燥重量)となる。止める方では、カーボンセラミック・ディスクブレーキがオプションで用意される。 0-100km/h加速は4秒フラット、最高速度は315km/hオーバーとアナウンスされている。F430は、フェラーリ史上最大の売れ行きを記録したという「360モデナ」の後継モデル。「市販車としては世界で初めて」(同社)エレクトロニック・ディファレンシャルと、走行モード選択スイッチ「Manettino(マネッティーノ)」を採用した。
日本仕様車は、「パワー・シート」「スクーデリア・フェラーリ・エンブレム」「カラード・ブレーキ・キャリパー」のオプションを標準装備する。また、条件を満たせば、新車保証期間を従来の3年間から1年間自動延長できるメーカー保証サービス・プログラム「パワー・キューブ」も提供する。
同社はF430について、「F1マシンで培った最先端の技術をダイレクトに反映させたモデル」としている。
フェラーリ・マセラティの日本総代理店コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッドは1月19日、日本における「フェラーリ F430」(4.3リッター/8気筒エンジン搭載)の販売価格の確定を発表した。「F430」が2079万円、「F430 F1」が2205万円(いずれも税込み)。納車は5月中旬を予定する。2005年の販売目標台数は160台。おひとついかがですか? ■関連情報 ・コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッドのWebサイト http://www.cornes.co.jp/index.html