英Symbianは、Symbian OSを搭載した携帯電話に対して、マルウェア(悪影響をおよぼす疑いのあるプログラム)「Extended Theme」が配布された可能性があることを明らかにした。 「Nokia 7610」をロックしてしまう可能性があると言うことですので、日本国内でも販売されていることから、影響が出る可能性も出てきました。。
今回発表された「Extended Theme」は、ユーザーがダウンロードして意図的にインストールすると、通常のアプリケーションアイコンに替わってドクロのようなアイコンが表示され、メニュー画面をロックし、音声通話以外の機能が利用できなくなるというプログラム。「Nokia 7610」をターゲットとしており、ノキアの携帯電話向けプラットフォーム「Series 60」を採用する端末にも影響が出る可能性があるという。 Symbianでは、NTTドコモのSymbian OS対応端末では影響がないとしていますいが、ノキアジャパンが販売する、日本国内向けの端末については問題がない?ともコメントしていますが、なぜ影響がなのはは説明していません。 英Symbianでは、セキュリティコミュニティより、今回のプログラムがシェアウェアサイトで配布されているとの情報を得たという。同社では、現時点でこのプログラムはすでに配布されていないと見ており、プログラムが悪意を持って開発されたものなのか、プログラミングミスに起因するものなのかどうかは不明としている。なお、ユーザーがダウンロードしてインストールしなければ影響はないとのこと。 以下、シンビアンからのリリース
シンビアンはセキュリティに関する問題を非常に重視し、セキュリティ コミュニティとの緊密な協業を通じて高度なセキュリティ機能の開発とSymbian OS(TM)への最新セキュリティ機能の統合に努めています。 先頃このセキュリティ コミュニティとのコミュニケーションの中から、シェアウェアのサイト(1サイトまたは複数のサイト)を通じてマルウェア(コンピュータ ウィルス、ワーム、スパイウェアなど悪意のこもったソフトウェア)の疑いがあるソフトウェアが配布されているという情報を入手しました。ただし現在シンビアンが知る限りでは、このマルウェアの疑いがあるソフトウェアはもう配布されていないようです。このソフトウェアの有害な影響が意図的な開発の結果なのか(トロイの木馬)、プログラミングの質が低いことに起因する副作用的な影響なのかははっきりしていません。 このソフトウェアはNokia 7610をターゲットとしていますが、Series 60ユーザー インターフェイスを利用しているその他の携帯電話でも影響が出る場合があります。現在のところ、UIQユーザー インターフェイス プラットフォーム(Sony Ericsson、Motorola、BenQ、Arima)ならびにNTT DoCoMo FOMAのSymbian OS搭載携帯電話には影響がないと考えられます。 また、このソフトウェアはアプリケーション インストール ファイルとして配布され(Extended Theme.sisまたは同様のファイル名)、Nokia 7610携帯電話に新しいテーマ(背景、アイコン、etc.)を作成しようとします。トロイの木馬に分類され「7610.extended.theme.manager.zip」という圧縮ファイルで配布されたと報告されています。 このソフトウェアはユーザー自身が携帯電話にインストールしなければ悪影響を及ぼすことはなく、複数回にわたるユーザーの入力や処理、またセキュリティ上の警告を無視して処理を進めなければ携帯電話にインストールされません。 現在のところ、このソフトウェア自体が他の携帯電話へ自動送信・配布する事例は報告されていません。このソフトウェアをインストールすると標準のアプリケーション アイコンに替わってドクロのようなアイコンが表示され、携帯電話のメニューがロックされてしまい、音声の通話機能以外、使用できなくなります。 シンビアンおよびSeries 60は現在もこの問題についての調査を進めており、新しい情報を入手次第可及的速やかに発表してまいります。 以上
以上