ハウルの動く城 は魔女の呪いで、90歳の老婆にされた少女ソフィーと美しい魔法使いハウルの恋物語。 「 ハウルの動く城 」自体も奇怪で巨大な動く城や様々な魔法が登場します。ハリーポッターシリーズなど魔法ブームの昨今、海外でも公開される話題作としての 「 ハウルの動く城 」の評価はどうなるのでしょうか・・・
「 ハウルの動く城 」ではギシギシ音を轟かせ、錆びたブリキのオモチャが合体したような“動く城”が霧の中にうっすら姿を現す冒頭で、一気に心が解き放たれ、もう、虜になってしまいます。なんだこれは・・ 19世紀末のヨーロッパ。魔法使いの美少年ハウルに関わったせいで、老婆に変えられた少女ソフィーは、彼の住むその城で一緒に暮らし始める。そこには、喋る炎や別世界に繋がる扉など、不思議に満ちたものが一杯なのです。 老婆になって、より物事をポジティブになったソフィーに支えられながら、ハウルは敵対する魔女や魔法の先生に立ち向かっていくのです。石畳の旧市街、緑萌える草原、整然とした近代都市、血にまみれた戦地など、場面ごとに色彩も色調も、その輝きも変わる映像に、ただ呆然と魅せられる。千と千尋をも超えるような美しい色に彩られた物語は、ハウルとソフィーの淡い恋を通して、生きる喜び、愛し愛される幸福感、平和の大切さを語っていく。 「 ハウルの動く城 」はその優しくも力強いメッセージが胸に沁みる。 期待と不安の封切となった週末、多くの方が鑑賞されたと思います。千と千尋の時には公開後の盛り上がりが爆発的で、夏休みに長蛇の列を見た記憶がありますが、さて 「 ハウルの動く城 」ではどうなるのでしょうか。宮崎ワードを楽しみに、堪能できる時間を期待しています。。 90歳の老婆に変えられた少女と美青年の恋
前監督作「千と千尋の神隠し」('01)が日本映画歴代No.1のヒットとなり、さらにはアカデミー賞長編アニメ部門賞にも輝いた日本映画界の至宝・宮崎駿。彼の待望の新作は英国の児童文学作家の作品を基に、90歳の老婆にされてしまった少女と、謎の魔法使いとの恋を描くラブ・ストーリー。CG全盛期の今にあって、温かみのある絵柄や、久石譲によるせつないメロディの数々はこれまでのスタジオジブリ作品のテイストを踏襲している。主人公ソフィーを倍賞千恵子が、魔法使いハウルを木村拓哉が担当するなど、豪華声優陣にも注目。
ソフィーを老婆にした呪いとは。 ハウルと一緒にいたソフィーに呪いをかけてしまう荒地の魔女。しかし、おかげでソフィーは少女時代にはなかった前向きな性格になれたのも事実だし、さらにこの一件がなければ、ハウルの城を訪れなかっただろうから、意外な恋のキューピッドと言えるのかも。
魔法使いハウルがすむ動く城。 一見、怪物のような外見を持つ“ハウルの動く城”だが、これは周囲の注意をひくためのもので、中は雑然とした古臭い家屋のよう。4つの世界へ通じる魔法のドアを持ち、その動力源はハウルと契約を交わし、暖炉に縛りつけられている火の悪魔カルシファーだ。 「ハウルの動く城」邦画史上最多スクリーンで公開
宮崎駿監督の新作アニメ「ハウルの動く城」が20日、邦画史上最多の全国448スクリーンで公開された。興行記録を塗り替える大ヒットとなった前作「千と千尋の神隠し」(01年)は336スクリーン。配給する東宝によると、20日午後2時現在の動員数は「千尋」と同じという。 また、12月24日の韓国を皮切りに、来年1月にフランス、次いで台湾、香港でも公開される。製作したスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが20日、明らかにした。北米公開の時期は未定だが、「千尋」よりスクリーン数は増える見込みという。最終的には「千尋」とほぼ同じ世界50カ国・地域での公開を予定している。
また、12月24日の韓国を皮切りに、来年1月にフランス、次いで台湾、香港でも公開される。製作したスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが20日、明らかにした。北米公開の時期は未定だが、「千尋」よりスクリーン数は増える見込みという。最終的には「千尋」とほぼ同じ世界50カ国・地域での公開を予定している。
東宝は22日、宮崎駿監督のアニメーション映画「ハウルの動く城」が、20、21日の公開2日間で日本映画としては史上最高となる動員約110万人、興行収入約14億8000万円を記録したと発表した。 2日目までの記録としては、宮崎監督の前作「千と千尋の神隠し」から約4割増。日本映画で歴代1位だった2003年の「踊る大捜査線 THE MOVIE2/レインボーブリッジを封鎖せよ!」も上回った。 東宝は「千載一遇のチャンスなので、4000万人動員、興収500億円にチャレンジしたい」としている。