ヤマハはYSP-1を発表した。YSP-1は、音波の干渉と反射を利用して5.1chの音声を1ユニットで実現する。価格は157,500円、12月の発売予定。
本体は重さ13.0Kg、外形寸法1,030(W)×195(H)×113(D)mmの直方体に近い形。前面のグリルの向こうに、2W・4cmの小型スピーカーユニットが40個、20W・11cmのユニットが2つ、アレイ状に配置され、これらの出力やユニット間の微妙なディレイにより音の「ビーム」を生成、壁に反射させることでリスナーの周囲を取り囲む音場を生成する。
1. ワンボディでリアル5.1サラウンドを実現 高性能デジタルアンプ、小型スピーカー40個、ウーファー2個を一体化。新開発のデジタル・サウンド・プロジェクター・テクノロジーにより、ひとつひとつのスピーカーを時間制御して音をビーム状に再生することで、マルチチャンネル音声の到来方向を自由にコントロール。このビーム化された音声を壁に反射させて仮想スピーカーを創り出すことで、5.1サラウンドを再生します。サラウンド音場効果範囲が広く、包み込まれるような臨場感に加え、映画などの台詞も聴き取りやすいリアル5.1サラウンドが、フロント側1ボディのシステムだけでお楽しみいただけます。
2. 複数のスピーカー設置やスピーカーケーブルの配線が不要 ワンボディだから、DVDプレーヤーやTVとつなぐだけのシンプル接続。しかも、従来のホームシアターシステムのような、複数のスピーカー設置やスピーカーケーブルの配線も必要ありませんので、薄型TVのライフスタイルにマッチする、すっきりしたリビング環境の中でホームシアター観賞が楽しめます。
3. 代表的な設置環境をプリセット 家庭で使う場合の一般的な設置環境をあらかじめプリセットしています。メニューから部屋の広さ、設置位置等を選択するだけで、お部屋に合った設定が簡単に行えます。 4. 鑑賞するソフトや使い方に合わせて選べる4タイプのビームモード 「5ビームモード」や「3ビームモード」、「ステレオモード」、「ステレオ+3ビームモード」の4種類のビームモードを、鑑賞するソフトや使用する環境に合わせて選べます。また、臨場感や迫力を損なうことなく周囲への音漏れを低減*するナイトリスニングモードを装備。夜間など周囲への音漏れが気になる環境でも、快適なホームシアター観賞が楽しめます。
5. ドルビーデジタル/DTS/AAC/ドルビープロロジックII搭載 多くのDVDビデオソフトに採用されている「ドルビーデジタル」や「DTS」、BS/地上デジタル放送のマルチチャンネル放送に対応する「AAC」、通常のビデオやTV放送、ゲーム、音楽CDなどの2chステレオソースを5.1ch化して再生できる「ドルビープロロジックII」など多彩な音声フォーマットの再生機能を搭載。映画や音楽、TVのスポーツ中継からゲームまで、あらゆるジャンルをリアル5.1サラウンドで楽しめます。
6. 薄型TVに最適、インテリアにも調和するデザイン 薄型フォルム(壁掛け対応)のデザインによって、薄型テレビにマッチし、省スペースであるとともに優れたインテリア性を実現しています。オプションとして壁掛け用金具(SPM-K1)、YSP-1をすっきり収納できる専用ラック(YLC-SP1)も用意いたしました。
7. TVやDVDプレーヤーもコントロール可能なプリセットリモコン さまざまな設定が手元で行えるプリセットリモコンを装備。一つのリモコンでTVもDVDプレーヤーもまとめて操作できるので、部屋に複数存在するリモコンを一つにまとめられます。また、オンスクリーンディスプレイの採用により、TV画面を見ながらリモコンで簡単に操作できます。
YSP-1は、従来のスピーカーを複数設置する5.1chオーディオとバーチャルサウンドによる疑似マルチチャンネルオーディオの中間に位置するものとして提供される。同社では、1ユニットの設置で済むことによる省スペース性や、配線の手軽さなどをメリットとしてフラットパネルディスプレイ(FPD)ユーザへの訴求を図る。幅103cmの本体も世界市場でポピュラーな、42インチディスプレイに合わせたものだ。
今後日本や欧州の市場をにらみ、より小型なものへとサイズ展開を考えているという。また、価格帯について、FPDとのコンビネーションを念頭おいており、その価格帯を下回る30万・40万以下の価格帯でラインナップ展開を予定しているという。また、今後の展開としてOEM提供による他社製FPDなどへの組み込みも考えており、中期的には半分以上がOEMでの提供になるのでは、とする。 □ ヤマハ YSP-1の価格比較・検討はこちら!