トヨタモータースポーツ有限会社(以下TMG:本社ドイツ・ケルン)は、ジョーダン・グランプリ・チームと、来シーズンのF1グランプリにおける、2005年スペックの“トヨタRVX−05”エンジンの供給に関わる1年契約を11月12日(金)に締結したことを発表した。 トヨタが15日、2005年はジョーダンにRVX-05エンジンを供給すると正式発表したことを受けて、エディ・ジョーダンはトヨタ・チームを絶賛した。
「トヨタは称えられるだろう。このように急な申し出でジョーダンと契約をしたばかりでなく、F1のために、自チームの独占性よりも寛大な行動を選んでくれた」とジョーダンは語った。 「トヨタ・エンジンはジョーダンにとって大きな後押しとなり、近いうちに登場する私たちの2005年パッケージと合わせるのをとても楽しみにしている。この発表と、今後の発表は、ジョーダン・グランプリの運をよみがえらせるだろう。同時にチャンピオンシップの戦いでトヨタを助けることができることを願っている」
冨田 務 : TMG会長 兼 チーム代表
「ジョーダン・グランプリ・チームへのエンジン供給の決定は、つい先週、2005年シーズンの新たなエンジンに関わる規則が発表されたことにより確定された。来シーズンは、2レースを1基のエンジンで戦うこととなり、さらに、テストの日数が大幅に縮小される計画が、他チームへのエンジン供給を可能とした。来シーズンを目前に控えて、突然のエンジン供給締結となったが、我々としては、精一杯対応したい。また、現在、F1グランプリが直面している難題を抱えたチームへエンジンを供給出来る事に満足している。我々は、“トヨタRVX−05”エンジンが、来シーズンのジョーダン・グランプリ・チームの大きな力になれることを願っている」
なお、本契約において、2005年シーズンのジョーダン・グランプリ・チームの活動と連携して、TOYOTAの名前やロゴが使用されることは一切無い。
ジョーダンは2002年まで、ホンダのワークスエンジンで戦っていた。しかしここ2年はフォード・コスワースのカスタマーエンジンを使用していた。