ボウリング場の座席の前にでーんと構えるスコア操作用タッチパネルを、BluetoothとWindowsで小型化・ワイヤレス化した。ネット接続にも対応し、ボウリングの新しい楽しみ方を提案する。
ジェトロニクスは11月11日、ボウリング場向け新端末「With AL」を発売した。レーン手前に設置するスコア操作用タッチパネル端末を、Bluetoothでワイヤレス化し、小型化した製品。配線不要なため、座席レイアウトの自由度が高まる。
OSにはWindowsを採用して拡張性を高めたほか、インターネット接続も可能になる予定。ネット経由で近所の飲食店の予約をしたり、複数のボウリング場システムを接続して大規模な大会を開く、といった使い方を想定する。
ボウリングシステムのメジャーバージョンアップは、同社としては約10年ぶり。日立製作所と共同で開発した。従来のタッチパネル端末は、サーバシステムと有線接続していたためケーブル敷設工事が必要。さらに、2台を隣同士に設置する必要があったため、シートを隣のレーンと共有せねばならなかった。
新製品はBluetoothで通信するためケーブル工事が不要。端末は約17(幅)×17(高さ)×4(奥行き)センチと小型で場所をとらず、2台を隣同士に設置する必用もない。レーンごとにパーティションで区切るなど、自由なレーン設計が可能だ。
端末OSにはWindows XP、サーバOSにはWindows Server 2003を採用した。従来の専用OSと違って開発コストが低い上、新しいアプリケーションの開発や新機能の搭載も容易だとしている。
ユーザーは同端末から、名前の登録や変更、スコア修正、ハンデの登録などが可能。ミニゲームもプレイできる。ユーザーインタフェースを工夫し、初めてでも簡単に操作できるようにした。
電源はクレードルから供給するため、普段はクレードルに設置して利用する。充電池を内蔵し、クレードルからはずしても約1時間強連続使用できる。
来年3月には、端末をインターネット接続可能にする予定。ネット経由で音楽や映像をダウンロードして楽しんだり、ボウリング場近くの飲食店やカラオケ店の予約をするといった利用法を提案する。複数のボウリング場をネットでつないで大規模なボウリング大会を開催することも可能になるという。
オプションとして、頭上に設置するスコア表示ディスプレイ「オーバーヘッドディスプレイ」と、専用シートもラインアップした。ディスプレイは42インチのPDPで高画質をアピール。シートは弓なりの形状で、ボウリング場のデザインに合わせてさまざまな並べ方が可能だ。
関連リンク □ニュースリリース http://jp.getronics.com/index.asp?contentID=439
□ジェトロニクス http://jp.getronics.com/
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