女性CGキャラ「サツキ・メイ・リン」を使った対話型ガイドナビ。今年は「サツキ、座敷があって、クーポンが使えて静かな焼き肉屋を探して」といった命令にも対応できるようになった。
地図情報で知られるゼンリンのブースでは、次世代のエージェントナビと呼んでいるのが 『SA・TSU・KI』だ。これは、次世代型車載端末で機能するドライバー向けの情報提供サービスで、現在開発中のもの。
すでに昨年開催された“東京モーターショー2003”でお披露目されているが、音声対話によってユーザー(ドライバー)の趣味・嗜好を理解し成長していくカーナビゲーションシステム。会場で行なわれたデモでは、画面にレースクイーン風の格好をしたCGキャラクターの“サツキ・メイ・リン”(国籍不詳のキャラクター)が登場し、地図表示とともにドライバーをナビゲートしていた。たとえば、ラーメン店を音声で検索している時のやりとりは以下のようになる。
(ちなみに、ラーメンのやりとりをしているときはデモ画面でサツキがチャイナドレスに変身した)。
地図情報をベースにした音声認識による会話型のナビゲーションシステムで、サービス検索機能が売りで、エージェントキャラクターの名前は「サツキ・メイ・リン」。身長158cm、体重42kg、スリーサイズは87、58、82cmで血液型はAB型、21歳とのこと。
この「サツキ」に「ねえ、お座敷があってクーポンが使える焼き肉やさんある?」などと語りかけると、音声認識エンジンが「座敷」「クーポン」「焼き肉」などに分解、サービスデータベースから店情報を、ゼンリンのサーバから地図情報を取得、「サツキ」が優しく至近のおすすめ店を教えてくれるというも。
カーメーカーと話していると、実現が2〜3年先の話であるという声がよくでてくる。まず『SA・TSU・KI』のようなサービスを世の中に出し、実際に動かして方向性を示すことが大切だ。そのためこのシステムをとりあえずパソコンや携帯電話に応用しての商用サービスを秋には開始し、カーナビへの本格的な運用は2006年秋から2007年春を考えていると紹介した。
そしてこの01モデル、実はPC用ソフトとして市販する計画を持っており、来春の発売を目指して最終的な調整に入っているのだという。
会場説明員は
「エージェントの利便性というのは実際に使ってみなくてはわかりませんし、その楽しさも理解できません。このためにPC用として先行発売して、先進的な商品に対して感度の高い層にアピールしていくことにしました。もちろん、一般のお客様だけではなく、カーナビメーカーの開発者の人たちにも使っていただきたい」
価格については「ヘッドセットマイクを同梱でも数千円程度を想定している」とされており、かなり戦略的なものになる見込み。前述のぐるなび以外にも、楽天トラベルやJTBパブリッシングなど、ドライブ情報の収集に役立つコンテンツメーカーが参加することも決定している。