「尿素」と聞いて、これからの季節に敏感肌や肌荒れ対策?と思われた方もいると思いますが、この話題は次世代の排ガス対策の最新技術だそうです。 化粧品にも使われる「尿素」が、ディーゼル車の排出ガス浄化の切り札として注目されていて、日産ディーゼル工業は、新技術を採用した大型トラック「Quon(久遠)」を出品、11月中にも売り出す計画のようです。尿素の供給などインフラ整備が課題だが、来年10月に始まる世界一厳しい排出ガス規制に向け、各社とも売り込みに余念がない。。。。
新技術は、エンジンの燃焼温度を上げて粒子状物質(PM)の発生を抑制。その過程で増える窒素酸化物(NOx)に、尿素を水に溶かした尿素水を噴射して、水と窒素に分解する仕組み。高温燃焼のため燃費が良いことも利点だ。 これまでは燃焼温度を下げてNOxを減らし、排気口にフィルターを付けるなどしてPMを削減する手法が主流だった。 来年10月の新規制は現状規制よりPMを85%、NOxを40%削減するもので、適用時点では世界で最も厳しい。これをクリアするトラックを1年前倒しで投入する。 課題は尿素水の供給体制の整備。日産ディーゼルは全国約1千の大型トラック向け給油施設と交渉し「約8割が供給する見通しになった」と言う。尿素水タンクなど付属品のコスト削減も課題。
一方、日野自動車といすゞ自動車は、排出ガス再燃焼など従来の技術を改良したエンジンを出して対抗。「尿素水を補給するのは手間がかかる。従来の技術のほうが顧客の要望にあっている」(日野)と訴える。
さて、今後どんな技術が広がるのかは誰もわかりませんが、どんな良い技術もマーケティング戦略とその認知、導入によって広がらなければ本当の意味でよいものとはなりません。日本の誇る最新技術のトラックが日本をの空気をきれいにしてくれることを願っています。。