ここ数ヵ月間続くユーロ高の影響により「Louis Vuitton(ルイ・ヴィトン)」アイテムが、平均約5.0%値上がりします。プレタポルテ、シューズ、ジュエリー、時計の一部を除くアイテムの値上げは11月15日から実施。今年4月の値下げに続き、27回目の価格改定です。
自分へのご褒美、彼女、愛妻へのプレゼントはお早めに!
日本の商品の定価を為替の動きと連動させる“変動定価制”をルイ・ヴィトンが採用したのは、79年のこと。当時、商品は代理店が個別に買い付けていたため、日本の価格はパリの2〜3倍だった。この価格差を改善すべく、ルイ・ヴィトンジャパン株式会社が設立され、流通を一本化。小売価格はパリ価格の1・4倍に設定された。当然、ユーロの動き次第で値下げもあるが、2000年以降はデフレを横目に粛々と値上げを進めている。
しかし、値上げごときで日本人のルイ・ヴィトンへの愛は揺るがない。「値上げ後に買い控えがあっても、値上げ前の駆け込み購入と相殺すれば、価格改定の影響はない」(広報担当者)。
ルイ・ヴィトンジャパン代表、秦郷次郎氏は、日本人のルイ・ヴィトン熱を「日本には伝統的に、いいものを長く使う文化があるため」と分析する。
しかし、売り上げが伸びる背景には、競争心を煽るかのような新作や限定品を“大量消費”する日本人の姿が。今年は、現代芸術家、村上隆氏とのコラボレート商品が話題を呼んだ。「奇抜なデザインで成功を収めましたが、インパクトが強すぎるあまり、旬は短い」とは、某女性誌のファッションライター。ブランド品のユーズドショップオーナー、谷口敏弘氏も、「“ヴィトンは重たい”という声を解消すべく、軽量化した結果、耐久性が落ちてきている」と指摘。もはや買う側は、同ブランド本来の魅力、“丈夫で長持ち、飽きのこない一生モノ”を重視していないようだ。ルイ・ヴィトンも、過剰に“流行”を演出することで、売り上げを伸ばしてきた面が多分にある。しかし、為替と同じく人気や流行も変動する。ルイ・ヴィトン人気は、今のところ高値更新中だが……。
クリスマスを前にしての値上げは、自分へのプレゼントを探すレディにも、彼女、愛妻へのプレゼントを探す男シィの懐にも、秋風が吹きぬける・・・・
クリスマスプレゼント、女性は男性に4万円を期待
今年のクリスマスで女性が男性に期待するプレゼントの価格は平均で4万266円と、前年より約4200円も上がっていることがプランタン銀座のアンケート調査でわかった。
女性たちが景気回復を敏感に感じ取り、期待を膨らませていることがうかがえる。
調査対象は、20歳から45歳までの女性451人で、平均年齢は30・4歳だった。夫や恋人から贈られたいプレゼントの1位は「アクセサリー」で、特に指輪の人気が高い。デジタルカメラなど「電化製品」も4位に入った。
一方、男性へのプレゼント予算は1万7341円で、前年より約8300円も下がった。 「自分へのご褒美」を購入する女性も多く、こちらの平均予算9万5687円と、昨年より約4万円上がった。