80デイズ〜本作のもとになった原作ジュール・ヴェルヌ作の『八十日間世界一周』や、『地底旅行』『海底二万里』『十五少年漂流記』など、数々の冒険小説で世界中の人々に親しまれ、H・G・ウェルズとともにSF小説の父と呼ばれている。 夢とロマンいっぱいのアドベンチャー超大作いよいよ日本上陸!! 時は19世紀、まだ飛行機もない時代。 たった80日間で世界一周できるのか!? ロンドン、パリ、インド、中国、そして太平洋を超えてアメリカへ 世紀の大冒険が始まる! 人類未踏の壮大な旅!80日で世界一周出来るのか??!
1828年、フランスの港町ナントに生まれる。幼い頃から海や航海に魅せられ、11歳の時には、従妹にプレゼントする珊瑚の首飾りを手に入れようとインド行きの船(西インド諸島行き、との説も)にこっそり乗り込み、最初の寄港地で父親に連れ戻された、という逸話が伝わっている。厳しく叱られたヴェルヌ少年は、もうこれからは空想の中でしか旅はしない、と誓わされたという。事実かどうかはともかく、彼の人生を象徴する有名な事件としてしばしば引き合いに出される。 56年に結婚。妻の兄の紹介で、生計を立てるために、株式仲買人の仕事に就く。 その後、気球飛行の実験を行ってヨーロッパじゅうから注目を集めた写真家・作家のナダールと交友を結び、気球によるアフリカ探検の物語を執筆。これが、少年少女向けに科学の知識を広める図書の出版に力を入れていた出版人ジュール・エッツェルの目に留まり、63年、『気球に乗って五週間』として出版。たちまち流行作家となる。 以後、エッツェル社から『地底旅行』(64年)、『海底二万里』(69年)など、旅と冒険をテーマにした小説を次々に発表してゆく。産業が発達し、科学技術が進歩して、人々の関心が急速に広がりを見せていた時代に、アフリカから北極、地底・海底から宇宙にいたるまでの未知の世界を描き、潜水艦や飛行機といったユニークなテクノロジーと、科学的知識に支えられた未来的ヴィジョンを提示してみせたヴェルヌの作品は、圧倒的な支持を獲得する。
それらはこんにちのSF小説の基礎となったばかりか、ランボーやヴィリエ・ド・リラダンといった文学史上の巨人たちの作品にも影響を与えたと言われている。また映画という新しいメディアも、彼の作品に魅入られて数々の作品を取り入れていった。 ジュール・ヴェルヌは世界的な名声を獲得した後も、創作意欲を衰えさせることなく、『八十日間世界一周』(73年)、『神秘の島』(74年)、『十五少年漂流記』(88年)など、傑作を書き続け、1905年に77歳で逝去するまで80本以上の作品を残した。 映像化された主なジュール・ヴェルヌ作品 >>
1902 月世界旅行(仏/ジョルジュ・メリエス監督)(短編、サイレント) 1916 海底六万哩(米/スチュアート・ペイトン監督)(サイレント) 1926 大帝の密使(仏/ヴィクトル・トゥールジャンスキー監督)(サイレント) 1929 竜宮城(米/ルーシャン・ハバード、モーリス・ターナー、ベンジャミン・クリスチャンセン監督)(サイレント) 1954 海底二万哩(米/リチャード・フライシャー監督:ビデオ題「海底20000マイル」) 1956 八十日間世界一周(米/マイケル・アンダーソン監督)、反乱(仏=西独=伊=ユーゴ/カルミネ・ガローネ監督) 1957 悪魔の発明(チェコ/カレル・ゼーマン監督)(アニメーション) 1958 宇宙冒険旅行(米/バイロン・ハスキン監督) 1959 地底探検(米/ヘンリー・レヴィン監督) 1961 空飛ぶ戦闘艦(米/ウィリアム・H・ウィトニー監督)、SF巨大生物の島(英/サイ・エンドフィールド監督) 1962 大反逆(仏=伊/ジョルジュ・ランパン監督)、気球船探検(米/アーウィン・アレン監督) 難破船(米/ロバート・スティーヴンソン監督) 1965 カトマンズの男(仏=伊/フィリップ・ド・ブロカ監督) 1966 盗まれた飛行船(チェコ/カレル・ゼーマン監督)(アニメーション) 1967 ああ月旅行(英/ドン・シャープ監督) 1969 ネモ船長と海底都市(英/ジェームズ・ヒル監督)、サファリ大追跡(米=英=仏/シドニー・ヘイヤーズ監督) 1970 彗星に乗って(チェコ/カレル・ゼーマン監督:ビデオ題 「カレル・ゼマンの彗星に乗って/空想と冒険のファンタジア」)(アニメーション) 栄光への戦い(仏=伊=西独/エリプランド・ヴィスコンティ監督) 1971 カーク・ダグラスとユル・ブリンナーの世界の果ての大冒険(米=スペイン/ケヴィン・ビリングトン監督) 1972 ミステリー島探検/地底人間の謎 (伊=仏=スペイン/フアン・アントニオ・バルデム、アンリ・コルピ監督:ビデオ題「神秘の島・地底人間の謎」) 1976 新・地底探検/失われた魔宮伝説(スペイン/ファン・ピケール・シモン監督) 長靴をはいた猫 80日間世界一周(日/設楽博監督)(アニメーション) 1978 アトランチスの謎(米/アレックス・マーチ監督)(TV映画) 1980 怪獣島の秘密(米=スペイン/ファン・ピケール・シモン監督) 1981 海底大戦争/愛の20000マイル(日/九里一平監督)(TV映画、アニメーション) カルパテ城の謎(チェコ/オルドリッチ・リプスキー監督) アニメ80日間世界一周(スペイン=日/黒川文男監督)(TVシリーズ、アニメーション)※日本放映は1987年 1982 漂流少年(スペイン=伊/ファン・ピケール・シモン監督) 1987 瞳のなかの少年/15少年漂流記(日/黒田昌郎監督)(TV映画、アニメーション) 1989 新80日間世界一周(米/バズ・キューリック監督)(TV映画) 1990 ふしぎの海のナディア(日/庵野秀明監督)(TVシリーズ、アニメーション) 1994 アマゾン(米/ルイス・ロッサ監督) 1997 ディープ・シー20000(米/ロッド・ハーディ監督:DVD題「海底2万里/ディープ・シー20000」) 海底20000マイル(米/マイケル・アンダーソン監督)(TV映画) 1999 地底探検/アース・エクスプローラーズ(米/ジョージ・ミラー監督)(TV映画) 2004 80デイズ(米/フランク・コラチ監督) 19世紀、ロンドン。発明家フォッグ氏はケルヴィン卿と、とんでもない賭けをする。フォッグ氏と従者パスパルトゥー、フランス人女性モニクの3人の壮大な旅が始まった! 陸を駆け、海を越え、大空を飛び、地球を駆けめぐる3人に襲いかかるのは、予期せぬ危機とケルヴィン卿の妨害工作、そして思わぬアクシデント。果たして彼らは困難を切り抜け、タイムリミット内に無事生還できるのか!? 夢の競演が実現!ジャッキー・チェン、シュワルツェネッガーら豪華国際派スターが勢ぞろい! 出演はジャッキーに加え、英国を代表するコメディ俳優スティーヴ・クーガン、セザール新人賞に輝くフランスの若手女優セシル・ド・フランスといった多彩な国際派スターが勢ぞろい。さらに、シュワルツェネッガー、キャシー・ベイツら豪華な顔ぶれも登場! めくるめく世界一周旅行を体感できる本作は、総製作費120億円。全米では、あの「パイレーツ・オブ・カリビアン」に続きディズニー映画が総力結集で贈る、ファミリー・アドベンチャー超大作! 2004年秋──エキサイティングな体験が、あなたを待っている!! 原田泰造「80デイズ」日本語版吹き替え版で初の声優 お笑いトリオ、ネプチューンの原田泰造(34)が米映画「80デイズ」(フランク・コラチ監督、11月6日公開)の日本語吹き替え版で、声優に初挑戦することになり14日、東京・信濃町のスタジオで収録に臨んだ=写真。 原田は、80日間で世界一周に挑む発明家の主人公(スティーヴ・クーガン)の声を担当。収録途中に会見し「すっげー、難しい」とギブアップ状態。だが、取材陣から別の映画(「mr.インクレディブル」)で雨上がり決死隊の宮迫博之(34)が吹き替えをスムーズに務めたと聞かされると「あいつ、天才。俺がんばる、今日は勝負だ」と発奮していた。