「2004年 グッドデザイン賞」のグランプリにあたる“グッドデザイン大賞”が決まった。「グッドデザイン大賞」は、すべての受賞対象の中から、最も優れているデザインに贈られる最高賞。そして2004年度の大賞は、決選投票にもつれ込んだ後、長いグッドデザイン賞の歴史でも初めて“形のないもの”が受賞した。
2004年度は過去最多の、1168社から応募があった。このうち大賞にノミネートされたのは以下の6製品/サービス。昨年度はトヨタ自動車の「プリウス」が受賞している。 10月26日に都内のホテルで催された「グッドデザイン賞表彰式/大賞選出」には、各賞の受賞者と審査員、報道関係者が詰めかけた。 大賞の選出方法は投票。まず6つの大賞候補(ノミネート作品)についてそれぞれの担当者がプレゼンテーションを行い、その後、グッドデザイン賞を受賞したデザイナー(1263件)や審査委員(68名)、審議委員(13名)による投票を実施。 審査委員長を務めるデザイナーの喜多俊之氏によると、評価の基準は「デザインが優れているだけでなく、今日のデザインや将来に向けての展望を、広く社会へ向けて語る“シンボル”としての役割をも担うもの」という。大賞には、下記の6製品がノミネートされた。 ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ、ムーバ「premini」
松下電器産業、デジタルオーディオプレイヤー「SV-MP500V/510V」
トヨタ自動車、「クラウンロイヤル/クラウンアスリート」
オリンパス、工業用ビデオスコープシステム「OLYMPUS IPLEX MX」
日本放送協会、こども向け番組「ドレミノテレビ」「にほんごであそぼ」
日立製作所、「ミューチップ」 各社のプレゼンテーションが終わると、投票が始まる。上位2作品に100票以上の差がつかなかったときは、再度決選投票が行われる仕組み。 公開投票の結果、松下のデジタルオーディオプレーヤーとNHK教育テレビの子ども向け番組がわずか31票差で決選投票へ。 そして最終的に、NHKの「ドレミノテレビ」と「にほんごであそぼ」が大賞に輝いた。「形のないものがデザイン大賞を受賞したのは初めて。
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