■ ページの動的生成など新機能を追加
Movable Type 3.1では、ページの動的生成機能、サブカテゴリー機能、記事投稿スケジュール機能が新たに実装される。従来までMovable Typeでは静的に作成されたページを蓄積していき、テンプレートデザインなど全体の変更を行なう時にブログ全体を再構築する方法を採用していた。この方法はサーバーの負荷を低減し、SEO効果を高めるためには有効であるものの、ページ数が膨大になったブログでは、アクセスがないページであっても全ページを再構築する手間が生じてしまうという。
このため3.1では、アーカイブされたページまたはテンプレートごと個別にページを動的生成する機能を搭載。アクセスがないページはアクセスごとに記事を生成することで管理側の手間を削減できるという。
さて、まだダウンロードしてセットしていないのですが、マニュアルを一通り目を通して、バージョンアップする意味と価値があるのか調べてみました。新機能と機能の強化された部分で注目できる点は以下のポイントでしょうか。
サブカテゴリー機能
従来の記事カテゴリーの下の階層のカテゴリーを追加できるというもの。記事投稿スケジュールは指定した時間に記事を公開する機能で、新製品発表のタイミングで自動に記事を公開するといった運用が可能になる。
スケジュール&予約投稿
作成した記事をウェブログ上に表示する日時を指定できる機能で、ウェブログの自動的な更新を可能にします。コンピューターの前にいなくても、指定日時に新しい記事が表示されるので、あなたのウェブログを常に最新のものにしておくことが可能。
※この昨日は結構重宝しますね。更新時期など一時的に集中させても面白くないし、平日はなかなか時間を作って更新できませんから、予約昨日はHDDレコーダーと一緒で今後は必修でしょう!!しかしマニュアルを読んだ限りでは、レンタルサーバーを利用している場合には制約が多く、この機能の運用は難しいかもしれません。
サブカテゴリー
新しいカテゴリー管理用インタフェースによって、記事の分類と表示をより細かに管理できます。サブカテゴリーを1つの親カテゴリーから他の親カテゴリーに移動することも簡単です。
※この機能もPluginなどでは幾つかありましたが、MTのバージョンアップや移行の際に、カテゴリーを引き継げないなど問題もあり、導入を見合わせていましたが正解!ですね。やっとカテゴリがまともに整理できそうで助かります。
※機能の強化以外にも細かなバグなど修正されていると思いますので、早期運用はリスクもありますが、メリットも充分にあるのではないでしょうか。ご自身でお試しください。
■ パッケージ販売によってクレジットカード決済以外のニーズに対応
ソフトバンクBBとの提携によるパッケージ販売は、法人への提供方法を拡充するためのもの。シックス・アパート代表取締役の関信浩氏は「パッケージというと量販店を思い浮かべるかもしれないが、あくまで法人ユーザーが対象のために量販店は予定していない」とした上で、「多くの法人ユーザーから寄せられている“クレジットカードでは決済が通らない”といった要望に応えるものだ」と説明した。
Movable Typeの法人向けライセンスは、従来までダウンロードによるクレジットカード決済でのみ購入できたが、ソフトバンクBBとの提携によって見積もり書や請求書といったビジネスユーザーの対応が可能になるという。また、詳細は検討中であるものの、パッケージによる提供が進んだ11月から12月には 電話によるサポートも開始する方針を明らかにした。
3.1の提供開始にともない、法人ユーザー向けのライセンス価格も一新。従来まではユーザー数によって細かく分かれていたライセンスを、5ユーザー、10ユーザーの2種類に絞り込んだ。ライセンスの価格は5ユーザーの場合で26,250円から。関氏は「10ユーザー以上のライセンスを必要とする企業ユーザーは、そもそもクレジットカードでの決済が通らない場合が多い」とコメント、10ユーザーまでがダウンロード購入のボリュームゾーンとした。
パッケージ販売のライセンス料は現在のところ未定。CD-ROMとライセンス証書という形態で提供されるが、価格はほぼダウンロードと同水準になる見込みだという。
■ URL
シックス・アパート
http://www.sixapart.jp/
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