先日24年ぶりにリニューアルされた、グリコのポッキーですが、中身も箱もリニューアルされて箱に写っているポッキ-の本数が、5本から16本になっていたの気がつきました?
中身のチョコレートの量を1本当たり10%増量し、プレッツェル部分をより歯ごたえのある食感に改良したそうで、1箱の内容量も約2割増やしてポッキーブランド全体を活性化させるのが狙いのようです。。
デザインの変更点は大きく3つ。最大のポイントは、パッケージ前面に印刷されたポッキーの商品写真が5本から16本に増えた点。
「スティック菓子の多くが、シズル量を少なくする傾向にあり、それによってインパクトを強める戦術に出ているが、ポッキーチョコレートでは逆の方法でオリジナリティーを強調しようとした」
例えば、同社の「ムースポッキー」や、そのライバル商品である明治製菓の「フラン」のシズルは1本か2本。これらと比較すると、16本を束にしたポッキーチョコレートには断然にぎやかさがある。
「『みんなでつまんで食べる』というポッキーらしい食シーンが表現できる。ムースポッキーやフランは1本1本が太いので、束にして見せることは難しい」
2点目は「Pocky」のロゴの配置に動きを付けた点。直線的に配置された旧パッケージと比較して躍動感が増した。「旧パッケージにあった白い波模様と右下の装飾英文を消した。デザイン要素を減らしているので、ロゴに動きを付けて即物的に見えないよう配慮した」(駒氏)。
3点目は言われなければ気が付かないだろう。それが地色の赤だ。旧パッケージはグラビア印刷。新パッケージはオフセット印刷でプレスコートをかけた。新パッケージでは赤色が濁らず、朱色に近い鮮やかな色みとなっている。
ポッキーチョコレートはポッキーブランドの中核をなす商品。赤箱ポッキーは毎年、マイナーチェンジを重ねてきたが、味や内容量、デザイン、価格すべてを刷新したのは、1980年以来24年ぶりのこと。“思い出”と“新しさ”が同居するデザインは、今後も進化し続けるだろう。
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