ドバイF1 ミッドランドF1 の2チームが2006年からF1参戦へ
2006年からF1へ参入するチームがまた1つ発表された。そのチーム名は“チーム・ドバイF1”。このチームは参入に際してマクラーレン・メルセデスよりサポートを受けることになる。チームはメルセデスエンジンの供給を受け、シャーシ開発に関してマクラーレンからのサポートを得られることとなった。
エディ・ジョーダンは今年になってドバイに対してチームの売却や共有に関する話し合いを行なっていたが、ドバイ側は自分たち自身で独自のチームを立ち上げることを決断した。
チームドバイのスポークスマンを務めるティム・フルトンは次のようにコメントしている。
「既存のチームを買収した場合、どのような成功を収めてもすでに存在していたそのチームのブランドや価値に関連付けされるだろうと考え、既存のチームを売却する方法では我々の献身と素晴らしさを示すことができないという結論に至った」
ミッドランドF1 2006年からF1参戦へ
今日、新しいF1チームとして、ミッドランドF1が2006年のオーストラリアGPからデビューを果たすことになると発表された。ガーンジー島において設立され、主にロシアやCIS(独立国家共同体)を中心に活動しているミッドランドグループが今回の計画の後ろ盾となっている。
ミッドランド会長を務める36歳のアレックス・シュナイダーは次のようにコメントしている。
「現在は、クルーの選出作業の真っただ中である。クルマはイタリアのダラーラとのパートナーシップで製造し、本拠地はロンドン郊外に置くつもりだ」
では、エンジンについてはどうするのだろうか?シュナイダーは次のように答えている。
「我々は通常の話し合いを行なっているが、まだ発表に至る段階には達していない。しかし、1月か2月にはすべてを公表することができるだろう」
ドライバーについては誰を起用するつもりなのだろうか?
「さっきも言ったように、現在は選出を行なっている最中だ。しかし、おそらくはロシア人初のF1ドライバーがデビューすることになるだろう」
ミッドランドグループがF1に参戦する理由は何なのだろうか?
「世界規模の企業として、グローバルな舞台を探していたが、F1はそれに関して完璧に合致するものだった。F1はグローバルで、コンペティティブで、戦術的で、ハイテクである。私は、NBAやNHLのように、F1においてチームを持つことに誰も気づいていなかったことに驚いた。この機会は巨大なもので、我々のようにその機会を得ている企業がないことに唖然とさせられた」
シュナイダーはF1において勝利することを明確な目標としており、参加することに意義があるという“オリンピック主義”に興味はない。
「みんな勝利したいと思っている。ミッドランドF1もその例外ではないだろう。しかし、まずは最初に正しい人々を選出し、コンペティティブなクルマを用意するという宿題を終えなければならない。しかし、私は我々の目標が勝利することだと言うことができる」
チームの指揮に関して、シュナイダーは自分が現場で先頭に立つつもりはないようだ。
「ミッドランドF1プロジェクトが進行し、チームが設立されるまでは私がコーディネイトするだろう。そして、チームが設立された後には、チームマネージャーに仕事を任せるつもりだ」
グランプリチームが成功するためには多額の資金が必要となるが、シュナイダーはその点に関して心配していない。
「F1で生き残るために必要な年間資金は約100億円だと理解している。我々はそれを用意した」
さて、2004年で撤退を表明したジャガーと、フォードエンジン(コスワース)の供給を受ける、ジョーダンとミナルディの今後を考えると、2006年新規参入を目指す2チームは豊富な資金力で参入するようです。
F1にお金が掛かるのはその研ぎ澄ませた能力を発揮させるための努力の元でしょうが、ドバイとCIS(ロシア)の目指すものは、※タニマチ的なスポンサーすることで地位と名誉を誇示するように感じます。
純粋に技術とテクニックではなく、資金の勝負の世界にしてしまったF1界のドン、FIA会長であるマックス・モズレーの責任もあると考えますが、F1が盛り上がって競争するのであれば歓迎するべきなのでしょうか?
今後の推移は逐次レポートしましょう!