アコーディオンがついにフルデジタル化! - ローランド「Vアコーディオン(V-Accordion)」登場!
ローランドは、新開発のモデリング音源を搭載したフルデジタル方式のアコーディオン「Vアコーディオン FRシリーズ」を発表した。スピーカ・アンプ内蔵型の「FR-7」(実売想定価格61万円前後)と、非搭載の「FR-5」(同50万円前後)の2モデルがラインナップされており、カラーリングはそれぞれパッション・レッドとミッドナイト・グレーの2種類を用意。
Vアコーディオンは、ローランドの最先端の デジタル・モデリング技術により、音源から新開発。 アコーディオンの豊かな魅力とデジタルならではの進化を身につけて、飛躍的な表現力を持ったアコーディオンです。バッテリー駆動で最長8時間という長時間演奏も可能です。
コンパクトな一台でメロディから伴奏まで巧みに演奏でき、ベローズ(蛇腹)でアーティキュレーション表現も自在・・・このアコーディオンならではの個性豊かな表現力を受け継ぎ、さらに新たな世界を生みだすために。発音機構には、ローランド独自のPBM(Physical Behavior Modeling)音源を採用。単に音色を録音したサンプリング音源ではなく、発音原理からアコースティック・アコーディオンの各部の振る舞いを精密にモデリングで再現します。
たとえばベローズによる微妙な空気の動きを感知し、各リードも個別にモデリングして発音。ベローズの動きとともに音量・音色・音程もダイナミックかつ自然に変化します。さらに、鍵盤やボタン演奏時に生じるパーカッシブなタッチ・ノイズや、ボタンを離した時の微妙なリード・ノイズ、ベローズの弁開閉ノイズなど、音楽的に重要なノイズもリード音色とは別にモデリング。ローランドの楽器への愛情とこだわりを尽くしたアコーディオンです。
●リード構成:アコーディオン音色を生みだすトレブル(右手鍵盤)リードは、Vアコーディオンならではの多彩な音色バリエーションです。幅広いジャンルで好まれるHMMLタイプから、流行のミュゼット・トーンが得られる MMMLタイプまで一台で表現することが可能。さらにプロ・モデル級のHMMMLタイプに加え、Vアコーディオンならではの2-2/3'、5-1/3'も組み合わせることができます。トレブル・レジスター(音色切替スイッチ)は14種類を装備。また左手用のベース&コード・セクションは、ベース用5リード、コード用3リードを。ベース・レジスターも7種類を搭載しています。また、各リードの音質を調整することも可能。自分だけの音をつくることができます。
●チャンバー効果も表現:チャンバー(木製共鳴室)の開口部を閉じて音をこもらせ、丸みのあるマイルドな音が得られる高級アコースティック・アコーディオンの特徴的な機構も、Vアコーディオンはモデリングで克明に再現します。しかも各リードごとに個別に設定したり(CASSOTTO)、専用スイッチのオン/オフでトレブル・セクション全体に設定したり(SORDINA)することができます。
●ミュゼット・チューニング:懐かしの曲ならうねりの幅の広い豊かな響きに、今風の音色ならうねりの少ないチューニングにするなど、自在にチューニングを設定することができ、ワンタッチで選べます。また、曲中でまったく別チューニングの音を弾き分けることも可能。デジタルなのでチューニングの安定性も完璧です。
●フル・カスタマイズ:リード・タイプを変えたり、チャンバーの有無など、プロがメーカーにオーダーするカスタム感覚の音づくりができます。ブライトで金属的な響きのリードやメローで優しい響きのリード、さらに個性的な16フィートのリードを重ねたダブル・バスーンや32フィートの音域までサポート。
●オーケストラ音色22種を内蔵:アコーディオン音色に加え、Vアコーディオンは豊富なオーケストラ音色も内蔵。フルートやサックス、オルガンなどベローズ表現を最大限に活かせる音色と、ピアノやギターなどベローズを使用しなくとも発音できる音色の2タイプで構成されています。
●7種のベース音色を内蔵:さまざまな奏法のアコースティック・ベースからエレキ・ベース、チューバまで7種類のサウンドを内蔵。ベース・ボタンに対応します。
●デジタル・エフェクトも内蔵:音に空間的な広がりを与えるリバーブやコーラス、ディレイを内蔵。メロディを引き立て、ホールのような音場感も演出できます。
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