日立製作所は、2004年10月5日から開幕する展示会「CEATEC JAPAN 2004」において、同社が開発中の携帯機器用燃料電池を出展する。展示するのは、
(1)1W級携帯電話機用外付け型
(2)2W級携帯情報機器(PDA:personal digital assistance)用内蔵型
(3)10W級ノート・パソコン用外付け型
---の3種類。このうち、PDA用とノート・パソコン用は実際に動作しているところをデモンストレーションする予定。
日立が開発している携帯機器用燃料電池は、いずれも燃料としてメタノール水溶液を使用し、電極の化学反応でメタノールから直接発電する、直接型メタノール(DMFC:direct methanol fuel cell)方式だ。さらに日立は、メタノール水溶液を希釈せずに発電セルに供給するとともに、燃料供給時にポンプや化学反応時の二酸化炭素排気にファンを使わないパッシブ型を採用している。そして、メタノール水溶液の補給には、日立と東海(本社:渋谷区、社長:本門 俊一)が共同開発している着脱式の加圧式カートリッジを採用するのが特徴だ。