夜妖しく光るキノコをご存知ですか?その正体は、日本の茸中毒の約半数を占めるといわれている、ツキヨタケ(月夜茸)なんです。海外では「極東の鬼火」とか「Fox Fire」と呼ばれているようです。
夏から秋にかけて、ブナ・ミズナラ林に見られ、かさのひだは白色ですが、暗い所で青白く発光します(冷光)。
キシメジ科ツキヨタケ属 <<Lampteromyces japonicus>>
毒キノコの代表のツキヨタケの発光です。このキノコ海外では「極東の鬼火」とか「Fox Fire」と呼ばれているようです。なるほど!的を得た名前です。
ところで、このキノコはなぜ光るのでしょうか?化学物質でランプテロフラビンという物質があるという情報はあったのですが、私の疑問はちょっと視点が違います。
植物でも動物でもその行動や特徴には何かの意味があるはずです。たとえば、「たんぽぽ」には落下傘のような毛が種を風で遠くへ運ばせるためにあります。また蛍の発光は生殖行動のサインであることがわかってきています。それでは「ツキヨタケ」の発光には何の意味があるのでしょうか?何のために必要なのでしょうか?私はこの美しい光が不思議でなりません。
仮説その1:夜行性昆虫をおびきよせ胞子を媒介させる。 仮説その2:毒性を誇示するためである。
見た目も、椎茸、ムキタケ、ヒラタケ等と極めて似ていて間違い易いので要注意。特に“ムキタケ”とは同じ木に混生してゐるので怖い。識別は、足が傘の片隅に付いてゐて、足を割ると基部に黒い斑点がある。又暗い所で発光する特性があります。