F1：中国GP バリチェロ 2戦連続PP、琢磨は18位

　現地時間午後２時、気温２９℃、路面温度４１℃というコンディションの中、ミナルディのゾルト・バウムガートナーがコースインしていく。

　まずはバウムガートナーがターゲットタイムとなる１分４０秒２４０を記録する。２番手出走のジョーダン、ティモ・グロックは１分３７秒１４０でバウムガートナーを大幅に上まわる。もう１台のミナルディ、ジャンマリア・ブルーニはセクター１でスピンを喫し、そのままピットへと戻ってしまう。ジャガーのクリスチャン・クリエンは１分３６秒５３５でグロックのタイムを越えてくる。トヨタのリカルド・ゾンタは１分３５秒４１０で第１グループのベストタイムを記録する。

　第２グループ、最初の出走となるニック・ハイドフェルドは、１分３６秒５０７でクリエンのタイムを上まわる。ルノーの１台目、フェルナンド・アロンソは１分３４秒９１７でここまでのトップタイムを更新。２台目のジャンク・ヴィルヌーヴは１分３５秒３８４でアロンソから０．４秒遅れとなる。マクラーレンのデビッド・クルサードは１分３５秒０２９でアロンソには届かないが、ヴィルヌーヴのタイムは上まわる。セクター２の高速Ｓ字において、縁石によってコントロールを失いかけたマーク・ウェーバーだが、見事なマシンコントロールによってアタックを完了し、１分３５秒２８６でヴィルヌーヴのタイムを越えてくる。

　第３グループはＢＡＲ・ホンダのジェンソン・バトンからコースイン。そのバトンは１分３４秒２９５でアロンソのトップタイムを大幅に更新する。トヨタのオリビエ・パニスは１分３４秒９７５でアロンソに続くタイムを叩き出す。１０グリッド降格ペナルティが決定しているＢＡＲの佐藤琢磨は、１分３４秒９９３でここまでの４番手タイムにとどまる。ＢＭＷ・ウィリアムズの２台、ファン・パブロ・モントーヤは１分３５秒２４５でウェーバーのタイムを上まわり、ラルフ・シューマッハは１分３４秒８９１でアロンソのタイムを上まわり、ここまでの２番手タイムを記録する。

　最後のグループ、まずはザウバーのフェリペ・マッサがアタックへと向かう。マッサは１分３４秒７５９でラルフのタイムを上まわり、現在２番手。続いてフェラーリのルーベンス・バリチェロは、２度ほどブレーキスモークをあげたものの、１分３４秒０１２でここまでのトップタイムを記録する。ジャンカルロ・フィジケラは１分３４秒９５１でパニスの上の順位に入る。最終グループ唯一のミシュランランナーであるキミ・ライコネンは、１分３４秒１７８でバトンを上まわり、現時点での２番手タイムを記録する。最終走者、ミハエル・シューマッハがアタックへ。ところが、シューマッハはなんと第１コーナーでスピンアウト！コースへは戻ってくるものの、当然ながらアタックはやめてしまっている。

　中国ＧＰ初代ポールシッターはフェラーリのルーベンス・バリチェロ。フロントローにはキミ・ライコネンが続いている。以下は、３位にジェンソン・バトン、４位フェリペ・マッサ、５位ラルフ・シューマッハ、６位フェルナンド・アロンソ、７位ジャンカルロ・フィジケラ、８位オリビエ・パニス、９位佐藤琢磨、１０位デビッド・クルサードとなっている。ミハエル・シューマッハとジャンマリア・ブルーニはタイムを計測していない。

Pos. ドライバー コンストラクターズ Time
1 Ｒ・バリチェロ フェラーリ 1:34.012
2 Ｋ・ライコネン マクラーレン 1:34.178
3 Ｊ・バトン ＢＡＲ 1:34.295
4 Ｆ・マッサ ザウバー 1:34.759
5 Ｒ・シューマッハ ウィリアムズ 1:34.891
6 Ｆ・アロンソ ルノー 1:34.917
7 Ｇ・フィジケラ ザウバー 1:34.951
8 Ｏ・パニス トヨタ 1:34.975
9 佐藤　琢磨 ＢＡＲ 1:34.993 （ペナルティのため10位降格の18位）
10 Ｄ・クルサード マクラーレン 1:35.029
11 Ｊ・Ｐ・モントーヤ ウィリアムズ 1:35.245
12 Ｍ・ウェーバー ジャガー 1:35.286
13 Ｊ・ヴィルヌーヴ ルノー 1:35.384 （今回の中国GPから復帰して13位）
14 Ｒ・ゾンタ トヨタ 1:35.410
15 Ｎ・ハイドフェルド ジョーダン 1:36.507
16 Ｃ・クリエン ジャガー 1:36.535
17 Ｔ・グロック ジョーダン 1:37.140
18 Ｚ・バウムガートナー ミナルディ 1:40.140
19 Ｇ・ブルーニ ミナルディ no time
20 Ｍ・シューマッハ フェラーリ no time

　第１回Ｆ１中国ＧＰ決勝レースは、現地時間の明日午後２時、日本時間で午後３時からフォーメーションラップがスタートする。