自動車レースの世界最高峰であるフォーミュラワン(F1)シリーズ第16戦、中国グランプリが24〜26日、中国の上海国際サーキットで行われます。
BAR・ホンダの佐藤琢磨が初開催の中国GPにおいて素晴らしい結果を残すチャンスは大幅に減少してしまった。今日の午後のプラクティスセッション開始早々、ターン16において佐藤のクルマから白煙があがり、エンジンを壊してしまい、交換せざるを得なくなったため、日曜日の予選で1位になっても順位が10位下げられるペナルティを課せられてしまうためです。
前戦からの2週間の間に、ジャガーの撤退、ジャックビルヌーブのルノーからの参戦、トゥルーリ契約解除と来期トヨタからの参戦などなど話題に振り回されていましたが、いよいよF1アジア・ラウンドが始まります。
新しい上海インターナショナルサーキットにおいて開始された中国GPウィークエンドを、ラッキーストライク・BAR・ホンダはポジティブな形でスタートした。
BARはサードドライバーのアンソニー・デビッドソンとともに、2回のセッションでリードタイムを記録し、午後にはこのコースにおける最初のF1ファステストラップを計測した。
そして、チームメイトのジェンソン・バトンもアンソニーの直後でセッションを終えている。
しかし、佐藤琢磨にとっては失望の1日となってしまい、2回目のセッションにおけるインストレーションラップでエンジントラブルが発生した琢磨は、新しい開催地での初日においてわずか9周しか走行することができなかった。このためエンジン交換ペナルティにより、土曜日の最終予選でTOPを取ったとしても、日曜日のレースにおいてスタートポジションが10番手下がってしまう。
上海郊外に新設されたサーキット場は総工費約26億元(約340億円)。全長5・45キロのコースは上海の「上」の字の形を成している。収容規模は20万人だが、今回は安全面を考慮して15万枚だけチケットを発売。370元(約4800円)〜3700元のチケットは完売状態で、売上総額は約3億元に上るという。