今週ずっと予測されていた雨が、今朝、凄まじいシャワーとしてモンツァに到着した。レース自体に関する予測としては、ドライコンディションになると予想されており、レース終盤へ向けてシャワーの可能性が高まると見られている。
スパ・フランコルシャンのように雨がサーキットの一部になっている場所ならまだしも、F1界のベテランたちでもモンツァにおいてウェットレースが開催された記憶をたどることは難しい。モンツァはハイスピードサーキットであるがゆえ、それによって問題も発生しかねない。
クルマのすべての性格をハイスピードコースに合わせてあるため、最大のエンジンパワー、ローダウンフォースセットアップ、薄いブレーキディスク、そしてナーヴァスになるステアリングによって、ドライバーたちは雨が降ることを望んでいない。現在のF1ルールでは、予選の後にクルマに対して行なうことができる変更は、フロントウィングのアングル調整やブレーキとエンジンのクーリングデバイス削減という、最低限のことしか認められていない。
バリチェロとシューマッハによってドライブされるF2004は、シャーシ自体とフロアによってたくさんのダウンフォースを発生させるため、彼らにとってはアドヴァンテージになると考えられる。それゆえに、彼らはライバルたちほどウィングを付けずに走行していた。
モンツァで雨になった場合に問題となることがもう1つある。雨が止むと、モンツァのピットストレートはあっという間にドライへ変化するが、公園の木々に囲まれている他の部分は水が溜まってしまい、なかなか乾かない。
イタリアGP決勝レースは現地時間で明日の午後2時、日本時間で午後9時からフォーメーションラップスタートとなる。