Microsoftから、メディアプレイヤーの最新版「Windows Media Player 10」(WMP10)をリリースした。英語版のほか、フランス語版と韓国語版が用意されており、日本語を含むその他の言語については2004年秋のリリース予定となっている。
WMP 10の公開は、Windows、オンラインストア、モバイルメディアプレイヤーを結んだ新たなデジタルエンターテインメント・ソリューションの提供開始を意味する。そのカギとなるWMP 10の新機能が、「Digital Media Mall」(以下DMM)とデジタル著作権管理(DRM)技術「Windows Media DRM 10」である。
DMMはプレイヤー内から各種オンラインストアへの直接アクセスを可能にするサービスだ。Napster、Musicmatch、MusicNow、Wal-Mart Music Downloads、CinemaNowなどが参加している。MicrosoftはWMP 10リリース直前に、オンライン音楽ストア「MSN Music」のプレビュー・サービス開始を発表しており、同ストアもDMMから利用できる。
WMP 10公開にタイミングを合わせてCreative Labsは、Windows Media DRM 10と最新のメディア・トランスファー・プロトコルに対応するポータブル・メディア・センター「Creative Zen Portable Media Center」を発売した。米国では早くもMLB.comやCinemaNowなどがポータブル・メディア・センター向けのコンテンツ提供を発表している。例えば、大リーグの試合を配信するMLB.comは、試合に動きのない部分をカットして一試合を約20分程度にまとめたファイルを用意する。「ひいきのチームの試合を見たいけど時間がない、でもスポーツニュースでは満足できない」という人に重宝されそうだ。