ダブル定額の魅力を引き出せる新WIN端末3機種のトップバッターとして登場したW21S。ドコモ向けのソニー・エリクソン製端末に見られるようなデザイン的な斬新さはさほど感じられないが、オーソドックスなスタイルとフロントジョグ+POBoxというところに魅力を感じる。
W21Sは、ステレオスピーカーを搭載し、大容量EZアプリ(BREW)、Flashに対応したソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製端末。130万画素のCCDカメラ、TVリモコンにもなる赤外線機能を搭載し、EZナビウォークに対応する。WIN端末では初となる内蔵式アンテナを採用、メモリースティックDuoに対応し、USBケーブルによる高速データ通信が可能。
新機種の目玉機能の1つは、マクロメディア提供のFlashへの対応。これにより、EZwebのメニューがある程度の階層までFlashで描かれ、グラフィック面で見やすさなどがはかられるものとなる。また端末の「EZボタン」を押した際に表示されるEZweb関連メニューは、端末内に保存されたFlashによるメニューで表示される。なお、EZwebにアクセスした際に表示されるFlashメニューは、従来のようなテキストを用いたメニュー画面に変更できないとのこと。
カメラまわりについては、可もなく不可もなく、といった評価になるだろうか。130万画素CCD搭載ということで、スペック的には問題無いが、シャッターボタンを押してから撮影されるまでのタイムラグや、テレ/ワイドのズーム操作が画面表示と逆にジョグダイヤルを回す形になっているところについては少々気になる。
個人的には新しさを感じられないところは少々不満だが、1Xが登場した時がそうだったように、あまり意識せずに「普通に機種変更すればWINでした」という風に、すんなりユーザーを移行させるにはなかなかいい端末のように思える。あとは、市場全体からすると少数派になっているメモリースティック対応という部分をどう評価するかだろう。