米国とペルーの合同探検隊は、ペルー北部のアマゾン密林地帯で、約1300年前に栄えたとみられる石造りの高度に発展した古代都市を発見したことを明らかにした。 米・ペルー合同探検隊によると、約1300年前に使われていた古い城砦都市が、ペルーのアマゾンのジャングル深部で発見された。この都市は、後にインカ帝国により征服されたものだという。
ペルー北部の熱帯雨林のなかに隠れる巨大都市については、既に数年にわたる調査が実施されてきたが、探検隊は1カ月にわたる同地域の徒歩調査を経て、1万人規模の住民が居住したとみられる城砦都市を発見。
この石造りの都市は5つの要塞で構成され、海抜2800メートルの高地にある。100平方キロ前後の広さがあり、彫刻や文字が施された壁を持っている、という。
探検隊の隊長、ショーン・サボイ氏は、「驚くべき都市だ。エッチングされた石や10メートルにも達する高い壁がある地区も存在する」と語った。
同氏によると、探検隊は深い森のなかを木を切り分けながら進み、8月15日にようやくこの都市に到達した。
この都市は標高2800メートルに位置し、広さは約100平方キロに及ぶ。1万人程度が生活していたとみられ、墓からはほぼ完全な状態のミイラが見つかったという。
ペルー北部一帯で栄え、15世紀末にインカ帝国によって滅ぼされたチャチャポヤス文明の中心都市だったとみられ、近隣の村の名前を取って「グラン・サポソア」と名付けられた。