昨日のニュースで、リカルド・ゾンタがTOYOTAのレギュラードライバーになったと言う話もビックリでしたが、それよりも衝撃的なニュースです。今年のバトンの活躍は皆が認めるところですので、勝てるチームへ行ってしまうのでは・・・と一部のファンは心配していたことが現実となってしまったようです。。
来年のBARは、ミカ・ハッキネンか?
ドイツプレスでのうわさによれば、ミカ・ハッキネンがBARホンダチームと3年間の契約にサインしたという。けれども、BARチームはデビット・リチャーズとミカ・ハッキネンは今週末のラリーレースで偶然出会っただけであり、彼らはどんな契約も交わしていないと説明した。
「ミカ・ハッキネンは今週末のフィニッシュラリーでのデビット・リチャーズのゲストである。彼らはラリーレースをともに見るだろうし、彼が来シーズン、BARチームのためにレースをすることは確実にないだろう。それらのニュース報道は全くのでたらめである。」とBARのスポークスマンは語った。
今回のバトンの移籍に関して、フランク・ウイリアムズは次のようにコメントしている。
「バトンは2000年、ウイリアムズでF1キャリアをスタートしており、両者は古くからのつながりがある。我々はずっと関係を保ってきた。F1で最も優れた才能を持つドライバーのひとりをチームに迎えることができ、うれしい」
ジェンソン・バトンがBARのボス、デビット・リチャーズを含む多くの人を唖然とさせた。彼は来シーズンBARではなく、BMWウィリアムズでレースを行うという。
当初バトンはBARに残留すると語っており、チームボスのデイビッド・リチャーズもバトンを手放したくないとの意思を表していた。
「F1でのキャリアをスタートしたウイリアムズに復帰する機会が与えられ、うれしい」とバトン。「でも今のところは2004年シーズンに集中していく。来季からは、ウイリアムズとBMWのリソースへの巨額の投資とポテンシャルの高さが、ワールドチャンピオンという僕の目標において、最適の基盤を用意してくれると確信している」
ディレクター・オブ・エンジニアリングのパトリック・ヘッドはこう語った。
「2000年にジェンソンと契約した時、彼は将来才能が開花するだろう兆候を見せていた。この3年で彼は間違いなくF1のトップドライバーのひとりに成長した。我々は彼のポテンシャルに見合うだけのものを提供しなければならない。今年行ってきた投資と組織再編成、そして強力なドライバーラインナップによって、来季のウイリアムズBMWは復活を遂げるものと強く確信している」
ウィリアムズチームは木曜日に、2005年、BARホンダチームの契約下にいるバトンが来シーズン以降、ウィリアムズでドライブするだろうと語った。 この情報によると、ウィリアムズとは2年間の契約であるという。
現在24歳になるバトンは5年前のシーズンにウィリアムズから彼のF1キャリアをスタートさせて、長い期間、関係を維持していた。フランク・ウィリアムズは次のように語った。
「ウィリアムズはジェンソンをF1の中でも最も才能のあるドライバーの1人であるとみなしている。」
一方のバトンは移籍に対して喜びを感じているが、2004年シーズンにおける彼の最大の集中と注意力はBARでの戦いに注がれると誓った。
バトンはウィリアムズが彼にチャンピオンになるためのベストなプラットフォームを与えてくれると語っている。
さてさて、いきなり動きが活発になってきた05年のF1シート。
BARのドライバーは好調なチームとして、来年躍進するためにも勝てるドライバーが欲しいところでしょう。
琢磨には残って欲しいですが、キミ・ライコネンやジャック・ビルヌーブの復活など噂は絶えません。
さてどうなるか、来週のハンガロリンクのレースまでに、いろいろと出てきそうなので当分は目を話せません。
バトン問題に関するウィリアムズサイドの見解
ウィリアムズチームに近い情報筋によると、フランク・ウィリアムズがジェンソン・バトンをマーク・ウェーバーのチームメイトに起用するという決断を下すまでに、1時間もかからなかったようだ。その情報によると、ジェンソンのマネージメントを担当するジョン・バイフィールドからウィリアムズに電話があり、BARとの契約の“抜け穴”を見つけたと報告があったという。しかし、その権利を行使するには時間がないということだった。
フランクは前々からジェンソンとの関係を再構築したいと望んでいたが、以前はすでにBARの契約下にあると思っていたようだ。「彼はほとんどミスをしない。チャレンジしていないように見えるが、それはチャンピオンになるドライバーの証だ」と、ジェンソンについて語っているフランク。
ジェンソンが10代だった1999年に出会って以来、ずっと接触を持ち続けているというフランク。「イエス、それは事実だ」と、あるインタビューで答えていた。
なぜ、ポディウムの常連となっており、ウィリアムズよりもペースの速いBARをジェンソンが見捨てることになったのかと尋ねられたフランクは、それはおそらくウィリアムズの方がタイトルをもたらす可能性が高いと考えたからであろうと信じている。
「たぶん、彼は我々が会社内において多額の再投資を行なっていることが分かったのだろう。彼に本当の答えを聞いたわけじゃないから分からないけどね!」
揺れるBAR 来週月曜日を話し合い期限に設定
BARはジェンソン・バトンのマネージメントを務めるエッセンシャリースポーツに対して、月曜日にバトン本人とBARチームの首脳陣で話し合いを持つ機会を作るか、バトンとBARとの契約を強調するような行動を起こすよう要求する、最終提案を送った。
BARのデビッド・リチャーズは次のようにコメントしている。
「我々は、ジェンソンと話をしたいと何日も願っている。彼には、2年間ともに働いてきた人々に対して何が起こっているのかしっかりと説明する義務がある」
「我々の契約が正当であること、そして、2005年に関してオプションを行使したことについて自信を持っている。7月20日に行なわれたBARのミーティングにおいて、オプションに関しては承認を受けている。ジェンソンと彼のマネージメントチームは、オプション行使権の期限となる7月31日までにサインし、その事実はエッセンシャリースポーツによって認められている。さらに、オプション行使に関する知らせは、スイスにあるF1契約承認委員会に提出されている」
「我々の契約において必要なものがすべて満たされていることを確実にするため、私にできることはすべてやっていくつもりだ。もし、月曜日の夜までにジェンソンと話し合うことができないのであれば、契約下において認められている権利によって、さらなる警告をすることなくその権利を施行するプロセスが開始されるだろう」
BAR バトンのウィリアムズ移籍について抗議声明
昨日、今日と、F1界を混乱させているジェンソン・バトンの来季BMW・ウィリアムズ移籍について、BARのデビッド・リチャーズは次のような声明を発表した。
「ジェンソンが来シーズンからウィリアムズへ移籍するため、BAR離脱を考えていると聞いたときには、まったくもって仰天させられた。私自身も、他のBARチームのメンバーの誰もが彼からこの問題について相談されてはいない」
「先月、我々が彼との契約に関するオプションを行使して以来、彼は2005年においてBARとの契約下にある。ジェンソンは我々とともにワールドチャンピオンシップを勝ち取るために、チームでの仕事を続けたいという願い以外は、一時たりとも違う考えは伝えてきていない」
「ジェンソンは2003年にルノーからBARへと加入したが、結果として彼のキャリアは変化したように思われる。彼は4年半のF1キャリアにおいて106ポイントを記録しているが、そのうちの78ポイントはここ1年半の間にBARとともに獲得したものである。2004年においては彼の初表彰台を飾り、コンスタントにチャンピオンシップ3位に位置してきた」
「2004年7月23日のドイツGPでは、ホンダがBARとの契約を長期延長するという発表を行なっており、少なくとも2007年まではチームと提携することになっている。さらに、エンジニアリングの面でも傾倒を強めることになっている。F1ワールドチャンピオンシップ獲得という彼らの成績は、チームとジェンソンに対して最高レベルの提供を約束するポジションにあると言える」
「それが、ジェンソンが我々との契約で保証されているポジションを強化するための、我々の意図しているものである。私の役割は、これまでの2年間、たゆむことなく働き続ける400人の力強いスタッフたちをまとめ、ジェンソンに今日彼が持っているマシンを提供することであった。そして、非の打ち所のないサポートで貢献してくれている我々のパートナーたちのために、いま手にしているようなしっかりとした組織を築き上げることだった」
「不運にも、現在この問題は弁護士に委ねられることになってしまうが、法的行程において昨日の発表が時期尚早なだけでなく、無効であることが明らかにされるという自信を持っている」