Siemens Mobile Black Berryケータイを発表

　カナダResearch In Motion Ltd.（RIM社）の双方向ページャ「BlackBerry」の機能を携帯電話機に取り込んだ。RIM社が開始した新しいライセンス・プログラム「BlackBerry Built-In」を利用することで実現したという。SK65はまず欧州と中東，中南米地域で2004年11月から発売される予定。

　2枚の筐体を重ね合わせたような構造を採っており，後ろ側の筐体をクルリと回すとキーボードが顔を出す（写真）。Siemens社はこの構造を「x2type（cross to type）」と呼んでいる。キーボードを使えることで，電子メールなどのテキスト入力を容易にする狙い。RIM社のBlackBerry同様にメッセージング機能やカレンダー機能，RIM社のサーバ機を介したサービスなどを受けることができる。

　SK65はトライバンドに対応したGSM方式の携帯電話機で，132画素×176画素のTFT液晶パネルを備えるほか，プッシュ・ツー・トークやBluetoothの機能がある。連続通話時間は約5時間で，連続待ち受け時間は約250時間である。電子メールやJavaのアプリケーションなどを最大30Mバイトまで格納できる。

　なお米Motorola，Inc.の携帯電話機「MPx」「MPx220」などもBlackBerryの機能を盛り込んでいる。Motorola社とRIM社はこのために提携を結んでいた。RIM社自体も，携帯電話機能を盛り込んだBlackBerryを発売している。米国ではビジネス・ユーザーを中心に，PIM機能やメッセージング機能を盛り込んだ携帯電話機（いわゆるスマートホン）の人気が高まっていることから，今後米国市場に向けて，ほかの携帯電話機メーカーも同種の端末を投入する可能性もある。

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