Motorolaは最薄部が14ミリの薄型折りたたみ型端末「RAZR V3」を発表した。GSM/GPRS/EDGE/UMTSの4つの通信方式に対応。iPod miniと同じ素材を外装に使っている。
Motorolaが次世代携帯へのiTunes搭載と同時に発表したMotorola「RAZR V3」は、最薄部が14ミリの超薄型端末だ。
Motorolaの「RAZR V3」。スピーカーフォンとしての機能も備える
ディスプレイは2.2インチのカラー液晶(背面ディスプレイもカラー)で、MPEG-4対応のビデオ再生、MP3フォーマットでの着信メロディに対応している。デジタルカメラ機能も搭載している。通信方式はGSM/GPRS/EDGE/UMTS(W-CDMA)の4種類をサポートするクアドラバンド仕様。
外装はiPod miniに使われているものと同じ陽極酸化アルミを採用。キーボードはプレシジョンカットで高級感を出している。グラフィックチップは3Dをサポートしており、ゲームなどに威力を発揮しそうだ。
インタフェースとしては、Bluetoothが用意されている。ただし、Bluetoothを通してiTunes Music Storeで購入した楽曲を転送・再生できるか、MP3フォーマット以外にAACフォーマットも利用できるかどうかは不明だ。価格や発売時期、詳細スペックは明らかにされていない。
モバイルブロードバンドをウリにした3G端末として、折りたたみ型の「V975」と、薄型のストレート端末「C975」も登場した。アプリケーション、ゲーム、撮影したビデオ画像の共有などを行うことができる。こちらも詳細は未定。
また、Motorolaの研究部門であるMotorola Labsでは次世代の異機種間無線ネットワークにおけるキーテクノロジーとしてOrthogonal Frequency Division Multiplexing (OFDM) に取り組んでいることを明らかにした。
4年間のフィールドテストに入っているというこの技術を利用すると、下り通信の速度は300Mbpsに達するという(20MHz幅を利用)。 Motorolaによれば、OFDMを使った将来のフルIPモバイルネットワークでは、これまでには到達不可能だったブロードバンドのユーザー体験が可能だという。同社ではOFDMの標準規格採用を推進している。
Motorolaの次世代携帯はiTunes購入曲を再生可能 米Appleは、PC/Mac上からiTunesを使って、Motorolaの次世代携帯電話に楽曲を転送可能にする。対応製品は来年上半期に登場の見通し。
米Apple Computerは7月26日、携帯電話大手のMotorolaと提携を結び、PC/Mac上からジュークボックスソフト「iTunes」を使って、 Motorolaの次世代携帯電話に楽曲を転送可能にすると発表した。USBかBluetoothによる接続に対応、iTunes Music Storeで購入した楽曲も転送できる。
Appleは、新たにモバイル向け音楽プレーヤー版のiTunesを開発。Motorolaは、それを標準の音楽アプリケーションとして端末に乗せる。
対応製品は来年上半期に登場の見通し。