気温、路面温度、ドライコンディションとなっているホッケンハイム。20台のマシンはミハエル・シューマッハを先頭にフォーメーションラップへと向かう。
スタートのシグナルが点灯したとき、トヨタのオリビエ・パニスが両手を振ってスタートできないことを合図している。それによってスタートディレイ、パニスは最後尾スタートとなる。
現地時間午後2時08分、再びフォーメーションラップが開始される。しかし、オリビエ・パニスはグリッド上でストップしてしまい、隊列についていくことができない。パニスはピットスタートへ。
スタート!ミハエル・シューマッハが好スタートで1コーナーをキープ、一方のファン・パブロ・モントーヤはスタートに失敗して後退している。代わって、ルノーのフェルナンド・アロンソが2番手に浮上している。ルーベンス・バリチェロとデビッド・クルサードがバックストレートエンドのヘアピンで接触!バリチェロのフロントノーズが破損し、ピットストップを余儀なくされる。オープニングラップのオーダーは1位シューマッハ、2位アロンソ、3位キミ・ライコネン、4位ヤルノ・トゥルーリ、5位クルサード、6位マーク・ウェーバー、7位モントーヤ、8位アントニオ・ピッツォニアとなっている。アロンソが2周目にアロンソをパスして2番手へ浮上。
モントーヤがヘアピンのクロスラインでウェーバーをかわし、6番手へ浮上。まずは9周目にアロンソとピッツォニアが1回目のストップへ。その次のラップにはシューマッハ、トゥルーリ、クルサード、佐藤琢磨がピットへ。そして、ライコネンも続くラップでピットに入り、シューマッハの後ろでコースへ戻る。
ジョルジョ・パンターノの左フロントタイヤがパンクしている。モントーヤがヘアピンでトゥルーリをパスしていく。14周目、1コーナーでキミ・ライコネンがスピンアウト!ストレート走行中にリアウィングがエンドプレートを残して吹っ飛んでいる。
モントーヤがセクター2でコースオフし、コースに戻るがジェンソン・バトンの先行を許す。佐藤琢磨がヘアピンでマーク・ウェーバーをオーバーテイクし、7番手へ浮上。
26周目のヘアピン、佐藤がトゥルーリをパス!そして、後ろにいたウェーバーも一気にトゥルーリの隙をついていく。
レース残り39周、モントーヤと佐藤が2度目のピットストップへ。次のラップではシューマッハもピットへ。悠々とコースへ戻る。ピットに入ったトゥルーリは、フロントノーズも交換している。トゥルーリの次のラップにはチームメイトのアロンソもピットへ。
31周目、スタジアムセクションの入り口で佐藤琢磨がスピン!ウェーバーにポジションを奪われるが、コースへ復帰する。トップ残り32周、バトンが2度目のストップへ。6.7秒で作業を追え、アロンソの直後でピットアウト。その後、アロンソとバトンの激しいバトルが展開されていく。クリスチアーノ・ダ・マッタの左リアタイヤがパンクしてスピン、レースストップとなった。
地元のニック・ハイドフェルドがスローダウンしている。ピットへ戻ってリタイアとなった。トップ47周目、フェラーリはバリチェロ、シューマッハの順で連続ピットストップ。難なく作業をこなしてコースへ。アロンソも同ラップにピットストップ。残り18周、佐藤琢磨もピットへ。50周目、バトンがピットストップへ向かう。再びアロンソの直後でコースへ復帰する。しかし、すぐにバトンがアロンソをオーバーテイクし、2位へと浮上する。
バトンはヘルメットの不具合があるようで、しばしばバイザーを左手で抑えながら走行している。チームメイトの佐藤はピッツォニアにかわされ、8番手へ後退した。ジョーダンのジョルジョ・パンターノがスローダウンしてピットへ。残り3周の時点でタイヤ交換、再給油をしてコースへ戻る。
ファイナルラップ。シューマッハは9.6秒のリードをバトンに対して保ち、クルージングへと入っていく。
チェッカー!ミハエル・シューマッハが地元の大歓声に迎えられてトップでフィニッシュ!2位には10グリッド降格ペナルティから見事な追い上げを見せたジェンソン・バトン、3位はフェルナンド・アロンソ、以下は4位デビッド・クルサード、5位ファン・パブロ・モントーヤ、6位マーク・ウェーバー、7位アントニオ・ピッツォニア、8位佐藤琢磨となっている。バリチェロは最後のストレート上で左リアタイヤがパンクした状態でストップした。完走17台。
F1第13戦ハンガリーGPは、F1夏休みを挟んで8月15日に決勝日を迎える。