買って使って!話題の洗濯乾燥機を試してみました。National NA-V80 斜めドラム洗濯乾燥機の魅力は・・・
昨年11月発売以来、好評の洗濯乾燥機といえば、National Lab(NA-V80)。潜水艦の窓のような扉が印象的なこの洗濯乾燥機、特徴は「斜め30度」にしたドラム。この“斜め”がヒットの要因でした!なぜ“斜め”が良いのか?今回は、その洗濯機を実際に購入して利用開始しましたので、なぜこれを選んだのかや使用感などご報告します。 “斜め”で洗濯物の出し入れが楽々 投入口が斜め上を向いているため、ドラム全体が見渡せます。これなら、洗濯物を出し入れする時も、自然な姿勢のままで楽にできますし、取り残しも無さそう。実際に、ちょっと手を伸ばせばドラムの底に手が届くので、本当に楽でした。 皆さんも経験があるかと思いますが、上から開くトップオープンタイプは、洗濯物を入れる時は楽なのですが、出す時に底に残る洗濯物が出しにくいですよね。靴下などの小さいものがひとつだけ残ってしまったりすると、見落としていたりしませんか?でも、横から開くフロントオープンタイプは、中は見渡せますが・・・洗濯物の出し入れの際にしゃがまなくてはならず、一長一短と言ったところです。しかし、この“斜め”の投入口は、そんな両方のいいとこ取りをした感じでした。 「洗い」の決め手は“泡” スタートボタンを押すと、まず洗剤の量が表示されます。その分量に従い、洗剤投入口に洗剤を入れます。ドラム式洗濯機では、専用洗剤が必要となる機種もありますが、これは市販の洗濯洗剤でOKです。こういう手軽さもうれしいポイントですね。 スタート後しばらくすると、扉の中ではムクムクと泡が立ち始めます。これがNational独自の“泡洗浄”。目の当たりに見ると、本当に面白いくらいに泡が立っているのが解ります。このように、丸い扉が透明なため、運転中でも中が見えます。ちょっと音がして気になった時など、自分の目で中の様子が確認できるのは安心感があるものです。 試しに、運転途中に中の洗濯物の様子を見ると泡はすごくクリーミーで洗浄効果が期待できます。泡が洗濯物全体を包み込んでいるため、軽い洗濯物も浮かずにちゃんと水につかり、洗いムラが無くなると感じました。また、斜めに水が溜まっているため、ドラム式とは言え、水で洗う日本人の感覚に合っているのではないでしようか? “斜め”だからできる途中オープン この洗濯乾燥機は運転開始後も扉をあけることができます!通常、フロントオープンの横型ドラム式洗濯機は、運転途中で扉を開けることができませんが、その点もこの洗濯槽が斜めのため、洗濯水があふれることなく、運転開始後でも扉が開けられるのです。スタートボタンを押してしまってから「あっ!忘れてた」と、洗濯物を追加したいことってありますよね。些細なことですが、日常の家事では、こういう細かい使い勝手が重要。毎日のことだからこそ、ストレスなく使えるのが一番です! すすぎの速さは、充分な泡立てが秘訣! 続けて、すすぎがスタート。これだけの“泡”がちゃんとすすげるのか?と不安になりました。が、すすぎが始まると、みるみる“泡”がなくなっていきます。途中(すすぎスタート2〜3分後)で、泡の無くなり具合をチェックしました。あれほどあった泡が、ほぼ無くなっています。衣類の間もチェックしましたが、洗剤が残っている様子はありませんでした。充分泡立てることで洗剤が残らず、反って泡切れがよくなり、すすぎも素早くできるという原理だそうです。“泡”の特性って不思議ですね。 「泡洗浄」の洗濯機 まず「泡の特性」とは… 1.泡は液状時の約40倍に膨張して広がる 2.泡は繊維の奥までぐんぐんしみ込む 3.泡は界面活性剤のパワーがつまっている …以上3つ。
この泡の特性を活かすことで、今までの洗剤の量は変えなくても10倍の濃度で洗うことができるようになった、それが「泡洗浄」の洗濯機というわけです!槽が泡でいっぱいになったら洗濯槽を回転させて、遠心力で泡を衣類のすみずみまで浸透させます。 遠心力をかけることで、衣類の上に広がっていた泡が、センイの中まではいりこむわけです。遠心力をかけた後、衣類をとりだしてみると、底の方の衣類にも、しっかり泡が浸透していました。
「この泡のプレケアによって一番効果が大きいのが、皮脂汚れです。汚れの70%は皮脂なんです。 皮脂汚れが衣類に残ると、黄ばみや黒ずみの原因になってしまうんですね。 なので、「白く洗う」ためには、まず、皮脂を落とすことです」
「実は洗濯機には、永遠の課題があるんです。洗濯機は、機械の力でつくる水流と化学の力である洗剤との共同作業で、汚れを落としています。機械の力でゴシゴシ洗えば汚れは落ちるのですが、それでは衣類が傷んでしまいます。かといって、やさしく洗うと汚れが落ちないんです。今までは、機械力を進化させることで、洗浄力を上げようとしてきました。でも、この矛盾は解決できなかったんです。 それで、発想を転換して、洗剤の力をもっと有効に使えないかと思ったわけです。僕は化学屋なので、泡の力は知ってましたし、ちょうど泡で洗う製品がいろいろ出てきてましたから、洗濯機でもやってみたらどうかと…」
「それは、バイオフィルムといわれるものです。いわゆる石けんカスが、洗濯槽の裏や外槽にたまってできたものです。それが、はがれて、衣類に付着したわけです。これは黒カビではありませんが、長い時間が経過すると、バイオフィルムは黒カビへと変化してゆくんですよ」
「最新の機種には、『槽乾燥モード』という洗濯槽を乾燥する機能がついてるのもあるんですよ。
圧迫感をなくした“斜め”の魅力 最後に、デザインについて。洗濯機は、洗面所やユーティリティーといった、比較的狭いスペースに置くことが多いものです。ですから、少しでもボリュームの少ない方が、空間が広くなり快適になります。その点についても、この“斜め”が威力を発揮していました! 四角のかたまりを一部斜めに削ったようなフォルム。この削られた部分が、随分とボリューム感を軽減してくれます。底面が同じサイズのトップオープン型洗濯機と比べると、本当に圧迫感がなくすっきりして見えました。特に出入り口付近に設置する場合は、空間に格段の差が感じられるはずです。日本の住宅事情に合った形と言えますね。 また、乾燥機一体型だと、洗濯機上のスペースが有効に使えるのも魅力です。“斜め”にしたことで、上に物が置ける(運転中はダメ)のも便利。また、本体全体に丸みをもたせ、扉や操作ボタンも○で統一してあるのがキレイでした。 “斜め”の威力と魅力、いかがでしたか?洗濯機は初めて購入する【家電』ではなく、買い替えがメインの【家電』です。使い勝手がガラリと変わることに、抵抗や不安を感じる人も多いとのこと。この洗濯乾燥機(NA-V80)は、ドラム式とかくはん式の中間的な印象のため、抵抗を感じさせず、買い替えに踏み切る人が多かったのだと感じました! ■ ナショナル 洗濯乾燥機 「NA-V80」 の価格比較はこちら! 日立「ビッグドラム スリム BD-S7400」幅60cmで「自動おそうじ」機能を搭載 「斜めドラム」National Lab NA-V80