土星の衛星「イアペトゥス」を探査機が撮影した地表には、黒っぽい物質が表面を覆っているのを確認された。
土星にも三日月――探査機カッシーニが撮影した土星の衛星「イアペトゥス」は一見そう見える。だが、実は暗い部分は影ではなく、黒っぽい物質なのだという。3日に300万キロの距離から撮影されたイアペトゥスの画像を15日、NASAが「二つの顔を持つ月」として公開した。
イアペトゥスは直径1436キロで、地球の月の4割の大きさ。表面を覆う物質が場所によって違うため明暗がくっきり分かれている。黒っぽく見える物質が隣の衛星フェーベから飛んできたのか、イアペトゥスの内部から噴き出したのかは分かっていない。