F12004年シーズンも後半戦に入り、新たに来年のドライバーシートが決まりつつある。
例年、大物が移動した後に動きがあるが、今年は早々にマクラーレン+モントーヤが契約をして、今回のラルフ・シューマッハの移籍で一気に動きが活発になるかもしれない。 フェラーリのルーベンスは今年末に契約切れとなるが、延長の予定といわれ、気になるBARは今後の成績しだいかもしれない。
以前から話題になっていたが、これまで最大の極秘事項として扱われてきた噂がついに明らかにされた。本日、パナソニック・トヨタ・レーシングはラルフ・シューマッハと2005年から3年間の契約を結んだことを発表した。
冨田 務 − パナソニック・トヨタ・レーシング・チーム代表
「ラルフを2005年シーズンのトヨタレースドライバーの1人として発表することができて嬉しく思っている。彼はキャリアにおいて自身が速いドライバーであることを証明してきたし、彼の豊富な経験がチームに利益をもたらしてくれると確信している。2005年におけるラルフのパートナーはまだ決定していないが、我々はその決定について急ぐ必要があるとは思っていない。クリスチアーノとオリビエの仕事には大変満足しており、彼らも残された来シーズンのドライバー候補として考慮している。まだシーズンは8レースを残しており、トヨタのメンバー全員ができる限りのチャンピオンシップポイントを獲得するため、パフォーマンスレベルの向上に全力で照準を合わせていく」
クリスチアーノ・ダ・マッタとオリビエ・パニスはレースドライバーとして今シーズンの残りのレースをドライブし、リカルド・ゾンタはサードドライバーとして、ライアン・ブリスコーはテストドライバーとして今シーズンの戦いを続けていく。
チームは残されたレースシートについて、シーズン終了までに決定を下すつもりである。しかし、契約上の問題が決着するまでは様々な噂に対して一切のコメントも発表することはない。
ラルフ トヨタ移籍はお金が目的じゃない ラルフ・シューマッハとトヨタの間で結ばれた複数年契約について、巨額の年俸がラルフに支払われるのではないかという噂が絶えないが、トヨタチーム代表の冨田務はメディアの噂している金額は大幅に見積もりすぎであると警告した。あるメディアは、3年間で約120億円にも達すると報道していた。
冨田務は、契約の詳細について漏らすことはなかったが、ラルフ側との話し合いは理論的なものだったと述べた。 「金額については多く見積もりすぎである」
ラルフとトヨタの契約は05年1月1日に効果を発揮しはじめるが、冨田はいつラルフが最初のテストを行なうのか定かではないと語った。 「我々は、ブラジルの後にできるだけ早く彼にテストをさせたい」
ラルフも、BMW・ウィリアムズからトヨタへの移籍が金額によるものではないことを主張した。
「ボクはたくさんお金を持っているから心配する必要なんてないんだ(笑)ボクはF1のチャンピオンシップを制するという野望を捨ててはいない。ボクは十分に若いし、十分にモチヴェーションを持っているから、そのゴールを目指すための新しいスタートなんだ」
トヨタ ブリヂストンタイヤへスイッチか? トヨタがタイヤをスイッチするかもしれない。現在はミシュランタイヤを装着している日本のトヨタだが、同じく日本のタイヤメーカーであるブリヂストンに履き換えるのではないかと噂されている。
ブリヂストンのスポークスマンは、そのことについては話し合うべきではないとしながらも、もし力強いチームとサインすることができれば喜ばしいことだと認めた。
現在、ブリヂストンを履くチームはフェラーリを除いて、ザウバー、ミナルディ、ジョーダンといったプライベートチームばかりであり、ザウバーなどはミシュランへのスイッチすら考えているという。ペーター・ザウバーは、現在の最大の弱点はタイヤだと発言していた。