気温は23℃、路面温度36℃、雲は広がっているものの晴れ間も見え、ドライコンディションでの予選となる。現地時間午後2時、1回目の予選においてトラブルを抱えたルーベンス・バリチェロからコースへと出ていく。
まずはバリチェロがターゲットタイムとなる1分14秒478を記録する。続くミナルディの2台、先行のゾルト・バウムガートナーのタイムは1分18秒247となった。チームメイトのジャンマリア・ブルーニは1分17秒913でチームメイトを上まわる。そして次の2台はジョーダン・フォード。ニック・ハイドフェルドは1分16秒807、高速エストリルコーナーであわやコースアウト気味になったジョルジョ・パンターノはチームメイトを超えられずに1分17秒462となった。
第2グループ最初のジャンカルロ・フィジケラは1分16秒177でバリチェロから1.6秒遅れとなった。ジャガーの2台、マーク・ウェーバーは1分14秒798、クリスチャン・クリエンは1分15秒065でチームメイト争いではウェーバーに軍配となった。フェリペ・マッサは1分16秒200でわずかにフィジケラには届かない。ここからはトヨタの2台が続く。第2グループで走行するのは地元のオリビエ・パニス。パニスは1分15秒130でジャガーの2台に追いつくことはできない。
第3グループ、最初のマシンはもう1台のトヨタ、クリスチアーノ・ダ・マッタとなる。ダ・マッタは力強い走りでバリチェロからわずか0.075秒遅れの1分14秒553を記録した。BMW・ウィリアムズのマルク・ジェネは1分14秒275でバリチェロのタイムを超えるしっかりとした仕事をやってのけた!そして、セクター2でジェネから遅れた佐藤琢磨だったが、最終セクターで逆転に成功する1分14秒240でトップに浮上する!しかし、すぐにルノーのヤルノ・トゥルーリが1分14秒070でトップタイムを塗り替える!ところが、さらにそのタイムを上まわってきたのはジェンソン・バトン!バトンのタイムは1分13秒995となっている。
強豪が揃う最終グループ。先陣を切って戦いに挑むのは地元ルノーのフェルナンド・アロンソ。そのアロンソは1分13秒698を叩き出してトップへと浮上する!新車MP4−19Bに期待がかかるマクラーレン。しかし、キミ・ライコネンはいまひとつ伸びずに1分14秒346でジェネのタイムを超えられなかった。一方のデビッド・クルサードは1分13秒987でバトンのタイムを上まわってきた。ポールポジションは確実かと思われたミハエル・シューマッハだが、最終セクターで遅れを取り1分13秒971で現在2番手となっている。そして、最後の出走となったファン・パブロ・モントーヤはセクター2までトップタイムだったものの、最終セクターで大きく遅れて1分14秒172の6番手タイムに終わっている。
フェルナンド・アロンソが昨年のハンガリーGP以来となる通算3度目のポールポジションを獲得した!2番手はミハエル・シューマッハ、3位クルサード、4位バトン、5位トゥルーリ、6位モントーヤ、7位佐藤、8位ジェネとなっている。決勝レースは明日の現地時間午後2時、日本時間の午後9時にフォーメーションラップスタート
公式予選
1. F・アロンソ ルノー 1:13.698
2. M・シューマッハ フェラーリ 1:13.971
3. D・クルサード マクラーレン 1:13.987
4. J・バトン BAR 1:13.995
5. J・トゥルーリ ルノー 1:14.070
6. J・P・モントーヤ ウィリアムズ 1:14.172
7. 佐藤 琢磨 BAR 1:14.240
8. M・ジェネ ウィリアムズ 1:14.275
9. K・ライコネン マクラーレン 1:14.346
10. R・バリチェロ フェラーリ 1:14.478
明日のフランスGPにおいてラッキーストライク・BAR・ホンダのチャレンジを引っ張っていく。ジェンソンはBAR006でセカンドローとなる4番手のタイムを記録した。彼のチームメイトである佐藤琢磨は7番手となり、ジェンソンの2列後方ということとなった。
2人のドライバーは最終セッションにおいてトップ3に入ることを目標としていたため、今日のポジションは期待よりもわずかに低いものとなった。しかし、トップ7のドライバー間には0.5秒のギャップしかなく、両ドライバーともに今週末のBAR・ホンダ・006のパッケージを励みに感じており、明日のレースにおいてコンストラクターズチャンピオンシップ2位をかけた戦いができると自信を持っている。
ジェンソン・バトン
ポジション: 4位
ラップタイム: 1分13秒995
「まずまず良いラップタイムだったけど、トップ3から外れてしまったのは残念だね。プレ予選の前までオーバーステアに悩まされていたからマシンに変更を行なった。でもそれは最初の走行において正しい効果を発揮しなかったから、予選へ向けて再び変更を行ない、それによってバランスは大きく改善された。マシンはここで上手く機能しているみたいだ。100%の状態でレースに臨むというわけではないけど、ボクらは安定しているしタイヤは上手く働いてくれているからここでは力強いと考えているよ。マクラーレンがこれほど速かったことと、ルノーが上がっていったことは興味深いから、明日は面白いレースが見られると思う。ボクらとしては、もしルノーとの戦いを続けたいのであれば、2台がフィニッシュして良いポイントを獲得する必要がある」
佐藤琢磨
ポジション: 7位
ラップタイム: 1分14秒240
「グリッドのもっと前にいけなかったことは少し残念だけど、ポールとボクとのギャップはわずか0.5秒だからとても接近していた。ボクのラップで少しタイムを失ってしまったけど、ジェンソンとボクは同じようなラップタイムが記録できたはずだった。コンディションは今朝ととても似ていたし、まずまずのグリップで基本的には強かった。明日は力強いレースになることを願っているし、エキサイティングなものになるはずだよ!」