米Microsoftは、同社がオンラインで提供する検索サイト「MSN Search」をアップグレードした。
日本語クライアントからの検索では、自動的に日本語キーワード検索に切り替わるなど、既にインターナショナル対応済みで、今後日本のMSN(msn.co.jp)の切り替えも行われる可能性は近い!!
米Microsoftは、サービス開始以来の一大アップグレードと位置づける今回のアップグレードでは、インタフェースやバックエンドプログラムの改善によって軽快で高速な検索を行うことができるようになっているほか、同社の百科事典ライブラリ「Encarta」の情報を利用できる機能も持つ。
新しい検索ページでは、デザインが大きく変更され、スポンサード検索結果が薄いグリーンのテーブルで囲まれるなど、ユーザが目的の情報に確実に素早く到達できることに対する配慮がなされている。ユーザが入力したクエリから検索結果を導きだすバックエンドプログラムに対しても改善が施され、シンプルになったインタフェースと相まって大幅なスピードアップを果たしているという。
ユーザが検索クエリを入力するテキストエリアの右側には、プルダウンメニューが設けられ、検索対象を"News"・"Dictionary"・"Encarta Encyclopedia"などから選択することが可能となった。"Encarta Encyclopedia"を選択すると"Encarta Encyclopedia 2004"などの情報を利用することができる。
Encartaがサーチエンジンに統合されたことは今回のアップグレードの目玉のひとつ。Newsサーチでは同社が昨年11月にベータテストを開始した"MSN Newsbot"のテクノロジが活用されている。検索ホームページの右上には"今日の日付"が表示され、右隣の"This day in history"からはその日に生まれた有名人やその日に起こった歴史的な事件に関する情報を得ることも可能。
現時点では日本でのサービスを提供する"search.msn.co.jp"サイトでは新サービスは提供されていないが、"search.msn.com"では言語や地域を限定した検索を行うことも可能で、日本語で記述された検索結果だけを受け取ることもできる。このほか、ドメイン・ファイルタイプ・ソート基準などの指定も可能となっている。
同社は、オンライン市場調査会社米Vividenceの調査を引用しながら、半数以上のユーザが満足できる検索結果を得ることができていない現実を指摘、また、たとえ目的の結果を得ることができた場合でも、同社の調査では1ユーザあたり11分の時間がかかっていると述べる。今回のアップグレードはこうした問題に対する同社の取り組みの一環となるものだ。今後も、Microsoft Research・WindowsやOfficeの開発などで得た成果を利用しながらユーザの検索環境の向上に努めていきたいとしている。