ブルーローズは、実現不可能の代名詞とされてきた。英語の表現で実現しない事を「ブルーローズ:Blue Rose」と言うように、いままでは「青っぽい」バラはあったが、サントリーがバイオテクノロジーでバラ自身が青色色素を作り出すことに成功したそうですが。写真では見た目は青っぽく見えますが、色素的には青色だそうです・・・でも青っぽく見えますねぇ。
バラの歴史は古く、5000年前の古代文明の頃から栽培されていたといわれています。育種も古くから行われていたと考えられ、今までに2万5千種以上のバラが作り出され、色は、赤・白・ピンク・黄色など様々なものが存在しています。こうした中で、不可能の代名詞とも言われる青い色のバラを作るために、多くの育種家が長年世界中のバラを交配してきました。その結果、市場には青系と呼ばれるバラがありますが、現在に至るまで、青色色素に由来する青いバラは存在していません。
これは、そもそもバラの花弁では、青色色素 “デルフィニジン”を作るために必要な酵素(フラボノイド3’5’-水酸化酵素)の遺伝子が機能してないことに起因するということが明らかになっています。
サントリーでは、この点に注目し、1990年オーストラリアのバイオベンチャー企業カルジーンパシフィック社(現:フロリジン社)と提携し、バイオテクノロジーを用いた「青いバラ」の共同開発に着手、以来研究を続けてきました。 ペチュニアなどの青い花から青色色素を作る遺伝子を取り出し、この遺伝子をバラに組み込むことで、「青いバラ」の開発を試みてきました。 世界初の「青いカーネーション」は、この「青いバラ」開発の過程で1995年に誕生したもので、日本では、1997年から「ムーンダスト」ブランドとして販売しています。