今シーズン散々な結果しか残していないマクラーレン・メルセデスは、今週末のフランスGPから改良型マシンMP4−19Bをデビューさせると発表した。一方の雄、ウイリアムズも苦しいレース展開をしているが、前回のUS−GPでクラッシュしたラルフ・シューマッハは、フランスGP含め9月のイタリアGPまで長期休養へするとようだ。
新型マシン緊急デビューさせせるマクラーレンのデビッド・クルサードは、2000年のフランスGPで勝利を記録しているが、この新しいマシンが彼にとって最悪のシーズンを改善してくれるよう願っている。
チームメイトのキミ・ライコネンも、シルバーストンとヘレスでの集中的なテストの後で、このマシンの登場を待ちわびていた。
ラルフ・シューマッハは6月20日のアメリカGPにおいて、インディアナポリス・モーター・スピードウェイのバンクコーナーで時速300kmからコントロールを失い、マシン後方から激しくコンクリートウォールにクラッシュした。その後、ラルフは2分間意識を失い、コース中央でマシンとともに立ち往生した。
ラルフのマネージャーであるウィリー・ウェーバーは次のように語っている。 「急いで戻ることは良いことではないだろう。ラルフには100%で復帰するための時間がある」
ラルフは現在ドライバーズチャンピオンシップにおいて12ポイントで8位につけている。昨年のフランスGPで優勝を果たしているラルフだが、今週末はリザーブドライバーのマルク・ジェネがBMW・ウィリアムズから出走することになる。
ラルフ・シューマッハは今週末のフランスGPに参戦することはなくなった。彼の担当医が今日明らかにしたところによると、おそらくラルフはフランス、イギリス、ドイツ、ハンガリー、ベルギーのグランプリを欠場することになりそうだ。そして、9月12日のイタリアGPから復帰することを予定している。