7月10日のイギリスGP予選から、新しい合計タイムによる予選システムが導入される見込みとなっている。
今回のシステムは10分間の休憩を挟み2回の25分間のセッションから構成され、ドライバーたちはそれぞれのセッションで6周の走行が義務付けられている。また、ドライバーたちは予選用の軽い燃料で走行することが許される。
発表された声明によると、予選セッション後にチームは燃料の再給油を行なうことができるが、レースのスタート時に装着するタイヤは、どちらかの予選セッションにおいて最速タイムを記録したときに使用していたタイヤでなければならないと定められている。
この予選により、いままではワンミスで順位を落としてしまったチームも無難なタイムを記録できる可能性が出てくる反面、レースの醍醐味とドライバーの集中力が若干落ちてしまうことが懸念される。
イギリスGPの予選から昨年までに予選と同じ方式に戻るため、各ドライバーがクリアな時間を争うようになり、タイムを争うことからいかにうまくタイムを出す時間帯を見つけられるかがポイントとなるのは残念だ。
<<UPDATE>> 事態急変!F1委員会が予選変更案を却下!!
事態は一転した。F1委員会が、グランプリレーシングが提案した予選システムの変更を却下したのだ。F1チームの代表が変更に合意したと伝えられていた矢先だったが、ヒースロー空港においてバーニー・エクレストンは、「進めることについては乗り気ではなかった」と、コメントしている
エクレストンは、変更によって以前のように土曜日が退屈なものになると主張している。新しい合計タイムによる予選システムは、云わばエクレストン自身から提案されたようなものだ。しかし彼は、ミナルディのような小さなチームはテレビに映る率が減ることを予想し、変更合意に躊躇していたと話している。また、FIA会長のマックス・モズレーも市場に対する調査を実行することが必要だと加えている。
テレビ会社からの助言を受けるのかと聞かれたモズレーは、
「それはバーニーの問題だ。それは彼にとってほんとうに容易いものである」
ジャガーのトニー・パーネルは混乱した表情を隠せない。
「我々はみんなが合意したという発表を行ない、そしていま突然それは止められた。こういったことはF1にとって悪いことだと思う」
パーネルは、エクレストンは彼の提案について熱心ではないようだったと振り返っている。一方、エディ・ジョーダンは、ミナルディのポール・ストッダートが再び107%ルールが復活してしまうのではないかと懸念していたことを明らかにしている。「基本的に、彼は彼がサインしたことについて協力的ではなかった」 さてさて、相変わらずわがままなバーニー・エクレストン・・・どこかの野球球団のようなわがままっぷりです。 F1界を牛耳る大物なので、とりあえずはみんなたがうのでしょうか?
一ファンとしては、今までの予選の方が刺激的で面白いと思いますが、混乱は止めてほしいです。