FOMA、画像付きメール送信の10K制限緩和〜最大100Kを送信できるよう機能を改善する。
1.内容 FOMAのiショット機能に関して、これまではiモード対応携帯電話等に対して送信可能な静止画像のサイズが最大10kバイトまでだったものを、静止画最大100kバイトも送信できるよう機能拡大いたします。 尚、10kバイト超100kバイト以下の静止画像を送信した場合、iショットセンターに最大10日間保存し、その保存先のURLが記載されたメールが受信者へ送信されます。10kバイト以下の静止画を添付したメールについては、現状どおり画像添付メールとして送信されます。
2.提供開始時期 2004年7月1日(木曜日)9:00〜<全国一斉>
3.対象となるお客様 送信者:FOMAをご利用のお客様 受信者:iモード対応携帯電話等をご利用のお客様
4.ご利用方法 静止画像の送信方法 送信先のメールアドレスの@の次に「p.」を挿入して「@p.docomo.ne.jp」とし、画像を添付して送信していただきます。
静止画像の閲覧方法 URL付メールとして受信し、メールに記載されているURLにアクセスすることで、静止画像の閲覧が可能です。
閲覧する際は、静止画像がFOMAの場合は20キロバイト以下に、movaの場合は8キロバイト以下にそれぞれ変換されます。
3G端末内で未だ見劣りするFOMAのメール機能 キャリア各社の3Gサービスを比較すると、特にFOMAの送受信容量が小さいことが分かる。
ドコモ:FOMA 100Kバイト(iモード向けの場合最大10K) 約10Kバイト 5000文字 KDDI:CDMA 1X 100Kバイト 100Kバイト 5000文字 KDDI:1X WIN 150Kバイト 150Kバイト 5000文字 ボーダフォン:VGS 200Kバイト 200Kバイト 1万文字
カメラの高画素化やパケット定額制の普及に伴いメガピクセルサイズの画像を送受信するニーズも増加している。しかしファイルサイズが100Kバイトを超えるため、送受信一部機種のみが可能な状況だ。FOMAに至ってはQVGAサイズの画像の送受信も難しい。
今回のサイズ制限緩和は、表中の「iモード向けの送信が最大10Kバイト」を改善するものだ。PC向け送信と同様に100Kバイトまでの画像付きメールが利用できるようになる。
ただしこれは本質的な改善とはいえない。KDDIやボーダフォンのメールシステムでは画像は添付ファイルとしてやり取りされる。対してFOMAは画像をいったんサーバにアップロードし、そこからURLを相手に送信する仕組みを使ったからだ。
送信先アドレスのドメインを変更しなくてはならないなど、操作が複雑なのも問題だ。本来ドコモ同士であれば、ドメインを付加せずにメールの送受信が可能だが、大容量メールを送信するには「@p.docomo.ne.jp」を付加しなくてはならない。
URL送信によって受信可能ファイル容量の10Kバイト制限も回避し、20Kバイトの画像がダウンロードできるようになったが、ドコモ自らが自社のメールシステムの裏をかいて機能を付け足ししている印象は拭えない。
そもそも、送信先によって、また送信か受信かによって添付可能容量が大きく異なることがユーザーの混乱を招いている。小手先の改善ではなく、メールシステムの本質的な見直しが求められる。
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