NTTドコモが「おサイフケータイ」こと、Felica搭載携帯を発表したが、便利な反面これからの危険を承知の上で利用する必要があり、Felica対応ではない携帯も被害を受ける可能性がある。それは『ケイタイ見たら現金だ!』とみんなが認識しはじめた時に悲劇は始まる。
6月16日、予てより噂のFelica機能搭載ケイタイ506/900iCシリーズ4機種が発表された。このケイタイの発売時には、プリインストールで電子マネー「Edy」のアプリがプリインストールされていて、最初から100円分の現金?がチャージされている。
NTTドコモでは、04年度にmovaとFOMA合わせて1000万台普及させると言っているが、これを元に計算してみても、1台に100円入っているということは1000万台で10億円の費用をNTTドコモか各メーカーかFelicaNetworks、ビットワレットが負担することになる出血大サービス。iモードFeliCaとEdyを使ってもらうための苦肉の策だろうが、その気合は十分に感じるが、100円と言うところに大人の悪知恵も感じてくる。
100円で実際に何が買えるのだろうか?Cmodeでコカコーラを買うには足りない・・・、それ以外に?今回発表されたサービスの提供各社を見ても使えそうなサービスは見当たらない。。という事でこの施策は意味がない!
しかも大人の悪知恵はそれだけでなくて、実際にこの100円を使おうとして必要な金額分を追加チャージして利用した時に、費用として発生するだけで、使わない人がケイタイにチャージされていても実際の負担は何所にも誰にも発生しない、要するに見えない負債といわれるポイントと同じ仕組みだ。
まあ、使ってくれる方には少ないですが100円分のポイントを差し上げますと言う心意気は感じます。
さて、ここまででなんとなくわかってきたかと思いますが、こえからのNTTドコモのケイタイには、少なくとも100円入っていて、もしかしたらEdyをバンバン使う人のケイタイには、千円、1万円入っているかもしれない時代になると言う事です。。そんな時代になった時に、世間はどうなるのでしょうか? 先の「おサイフケータイ」の発表会でドコモの夏野氏は、昨今、落とした携帯電話が戻ってくる確率が高いと話していたが、実際に私&私の知り合いも、紛失した翌日には戻ってきた経験がある。しかし、iモードFeliCaが普及するにつれて「ケータイを見たらお金が入っている!」となってた時に、果してケイタイは戻って来るのだろうか!?
便利になる事と、その為に失うモラルやリスクを考えたとき、虚しい気持ちになるのは私だけだろうか。