アッカ、下り最大40MbpsのADSLサービスを下り最大47Mbpsへ高速化
VS イー・アクセス、下り47Mbps、上り5MbpsのADSLサービスを8月に提供予定
以前、YahooBBとアッカが上り3Mbpsを1月にはリリースすると言っていましたが、TTCで審議がまとまらず半年経過してしまいました。現在でも毎月BB環境に移行するユーザーは増えていますが、一時期のブームから安定期に入り、収益の向上や新たなビジネスの模索には、ADSLの増速と上りの速度向上が必要なのでしょう。
以下、各社のリリース内容の概要です。
アッカ・ネットワークスは、プロバイダーを通じて提供している下り最大40MbpsのADSLサービスを、2004年8月上旬より下り最大47Mbpsへ増速すると発表。 高速化は無料で適用可能で、ファームウェアのアップグレードのみで実現できる。 今回の下り速度向上は、現行の40Mbpsサービスで伝送損失15dB以下、NTT収容局からの距離1.4km以内の回線で適用している「クアドスペクトラム」技術の向上により実現したもの。アッカの40Mbpsサービスのうち30%を占める、クアドスペクトラムで回線が接続されているユーザーは下り速度向上が見込めるという。 下り速度の高速化は、NTT収容局内のADSL設備とADSLモデムのバージョンアップのみで実現するために工事やモデム交換の必要がなく、無料で下り速度を高速化できる。新ファームウェアはNTT収容局設備の準備が整い次第、8月上旬頃に提供される予定。
今回の下り速度向上は、現行の40Mbpsサービスで伝送損失15dB以下、NTT収容局からの距離1.4km以内の回線で適用している「クアドスペクトラム」技術の向上により実現したもの。アッカの40Mbpsサービスのうち30%を占める、クアドスペクトラムで回線が接続されているユーザーは下り速度向上が見込めるという。
下り速度の高速化は、NTT収容局内のADSL設備とADSLモデムのバージョンアップのみで実現するために工事やモデム交換の必要がなく、無料で下り速度を高速化できる。新ファームウェアはNTT収容局設備の準備が整い次第、8月上旬頃に提供される予定。
今回のアッカの内容は、現在のユーザーに負担を強いないでサービスの向上を行うもので、とても好感がもてます。料金的にも同じ価格となりそうですので、現ユーザーは良かったですね。。
イー・アクセスは、下り最大47Mbps、上り最大5MbpsのADSLサービスを発表した。2004年8月頃にサービス開始予定で、サービス開始当初は上り速度を1Mbpsで提供、情報通信技術委員会(TTC)で承認され次第上り速度を5Mbpsに増速する。 8月提供予定の新サービスは下り速度を47Mbpsに、上り速度を5Mbpsに高速化する。サービスの提供方法は従来通りホールセール形式を採用、プロバイダーを通じて提供される。 新サービスでは、イー・アクセスとしては初めてオーバーラップ技術を採用。上りで従来まで利用していた周波数帯26kHz〜138kHzを26kHz〜483kHzへ、あわせて下りの周波数帯の下限も138kHzから26kHzへ拡張する。 さらにハイビットローディング技術の強化も図られる。各搬送波(ビン)に搭載するビット数を下り最大40Mbpsの「ADSLプラスQ」と比較すると、下りは16bitから17〜18bitへ、上りは15bitから16bitへ増加される。 ADSLプラスQと比較して線路長が2km以内のユーザーであればMbps単位での速度向上が見込めるという。また、2kmを超えたユーザーでも10%程度の速度向上が期待できるとしている。
新サービスでは、イー・アクセスとしては初めてオーバーラップ技術を採用。上りで従来まで利用していた周波数帯26kHz〜138kHzを26kHz〜483kHzへ、あわせて下りの周波数帯の下限も138kHzから26kHzへ拡張する。 さらにハイビットローディング技術の強化も図られる。各搬送波(ビン)に搭載するビット数を下り最大40Mbpsの「ADSLプラスQ」と比較すると、下りは16bitから17〜18bitへ、上りは15bitから16bitへ増加される。 ADSLプラスQと比較して線路長が2km以内のユーザーであればMbps単位での速度向上が見込めるという。また、2kmを超えたユーザーでも10%程度の速度向上が期待できるとしている。
今回のイーアクセスの47Mbpsサービスでは、局側とユーザ側ともあらたな設備を導入する必要があり、ユーザ側でも、あらたなモデムが必要になるとの事で、現在のサービスとは別に契約するか切り替えるひつようがあるようです。そのためADSLモデムも現在とは違うものが提供されるわけで、現ユーザーは負担が増えてしまいますね。速度の向上とのコストメリットを考えると悪い選択では無いと思いますが、環境の切り替えに痛みを伴うのは、アッカのサービスに比べると若干懸念する部分ではあります。提供各社の乗り換えキャンペーンを待ちましょうか!
ちなみに私の環境は、eAccess&Hi-HOのADSL8Mで契約していますが、下り6Mbps程度は出ているので十分満足しています。また、ADSLモデム&無線LANを、初期投資で買取で契約したため、毎月のランキングも3000円以下だったので、昨今のADSLスピード競争には全く興味がありませんでした。。
しかし、上りが5Mbpsの時代になるといろいろとメリットが出てきそうですし、そろそろADSLモデムの償却も済んで無線LANも、安全なタイプもしくは802.11g/a環境に移行させたいと考えています。
そろそろTTCでの審議もいい加減にして、議論の結果をユーザーにメリットとして出してほしいものです。
<<UPDATE >> 上り速度3Mbps以上のADSLサービス実現へ、TTCでようやく技術形式に合意 通信産業の業界団体・情報通信技術委員会(TTC)は、DSL専門委員会のスペクトル管理サブワーキンググループ(SWG)の第13回会合を開催した。上り伝送速度の高速化を実現させるための技術について、各社が合意、これにより、上りで3Mbps以上のサービスが、およそ1カ月後には開始される見通しとなった。この問題は、昨年秋頃から審議が始まったものの、意見が対立、決着までに約9カ月かかった。 今回の妥協案は、TTCの技術指針「JJ100.01」第3版が制定されるまでの暫定的なもので、EU方式の上り帯域を138-483kHzまでとし、下り4Mbpsの伝送速度を保障できる距離から、安全確保のためさらに500m差し引いた距離とする。また、SUQ/SUQ2方式も暫定運用が可能となった。いずれも問題が発生した場合は、対策を講じる。
これは、イーアクセス、NTT東日本、西日本、KDDIなどが出していた案をほぼ踏襲したものだ。これまで、ソフトバンクBB、アッカ・ネットワークスなどは、EU方式の上り帯域を276KHzまでと主張、前回会合では、この点で対立したが、両者は今回会合で妥協、合意にこぎつけた。
この件では、12回会合でSWGの上部機関であるDSL専門委員会での表決にゆだねることが決まったが、同委員会でも結論に至らず、結局はSWGで、全体の4/5の賛成を必要とする表決で決着するという方針となった。しかし、最終的には表決策は採られず、13回会合の途中、審議をいったん中断、各社1人ずつの代表者による、特別の合議により暫定案が示され、全会一致での合意となった。
会合で暫定的な議長役を務めたサブリーダーの吉井伸一郎北海道大学助教授は「表決によらない決着でよかった。合意形成に最善を尽くしてきた。ユーザーの方々にも迷惑をかけたが、これで(上りを高速化した)サービスに入れる」と述べている。SWGでは、池田佳和東京工業大学教授がリーダーだったが、12回会合で任期が切れ、今後、吉井氏がリーダーに選出される見通しだ。
これでようやく、上りが3Mbpsを超えるADSLサービスが実現する。サービスを開始するには、TTCでの暫定案決定、各社の約款改定申請、NTT東西の認可を経る、という手続きが必要で、この間1カ月程度になるとみられる。