財務省は15日、新しい1万円、5000円、1000円紙幣を11月から発行する方針を固めた。懸案だった5000円札のデザインがようやく決まり、印刷開始のめどが立ったため。谷垣禎一財務相が17日に記者会見して正式発表する。
現在流通している1万円札、5000円札、1000円札を2004年度上期をめどに新紙幣に切り替えると発表されていましたが、時期が若干遅れて11月になるそうです。
この紙幣の刷新は20年ぶりで、偽造防止に加え、国民に関心の高い新紙幣の発行による日本経済の沈滞ムード払しょくも狙う目的があるようです。発表から約2年と短い準備期間の新紙幣発行は、自動販売機や現金自動預払機(ATM)の集中的更新を通じ、景気を刺激すると期待されています。
※これからしばらくは、ATMとか切り替えがあって、メーカー&業者は儲かるでしょう=株も上がる?
新紙幣の図柄では5000円札に女性作家の樋口一葉が登場、日本銀行券の肖像画では初の女性になる。1000円札は細菌学者の野口英世。1万円札は福沢諭吉の肖像を残す。新紙幣発行を発表した塩川正十郎財務相は「偽造に十分抵抗できるし、新しい投資に結び付く」と意義を強調した。偽造防止のため、斜めにすると数字や文字が浮き上がる「潜像模様」や、角度により色や模様が変わる「ホログラム」などの最新技術を採用。世界初の技術も取り入れる。
裏面は1万円札が平等院鳳凰(ほうおう)堂の鳳凰像、5000円札が尾形光琳の燕子花図(かきつばたず)といずれも国宝。1000円札は富士山と桜。大きさは現行から基本的には変えないが、唯一の例外は5000円札。横の長さを現行から1ミリ広げる。