BARチーム代表のデビッド・リチャーズは、佐藤の予選について厳しいコメントを残している。
「彼はしっかりとしたラップをまとめるべきだった。明らかに彼のパフォーマンスには失望している。我々は彼の気力を正しい方向へ修正しなければならない」と、確かに今回のカナダGP予選の琢磨の選択は、アグレッシブではあったが、チェレンジングな答えを出していない。
昨日の予選の後、佐藤琢磨はBARのガレージにおいて人気者にはなれなかった。フロントローは確実と思われた佐藤だったが、セクター2で2つのミスを犯してしまい、さらにはそれをリカバーしようとして最終シケインでスピンを喫してしまった。
このセクター2のリカバリーのために最終シケインを攻めたことは評価できるが、そこでまたミスをし、結果秒以上も失ったことを評価することはできない。
F1ドライバーは究極のドライビングプロフェッショナルであるはず、その周囲の期待に応えるためには、結果がすべてとなってくる。一瞬の速さだけでシートを維持することはできない。
カナダGPの本番では、17位スタートからのダッシュとアグレッシブでしかも確実な順位の向上を最後まで続ける事で、琢磨の能力が認められるだろうし、琢磨には試練の2時間を期待している。
がんばれ琢磨!