ラッキーストライク・BAR・ホンダの佐藤琢磨は、2週間前にドイツで失ったものを取り戻すべく、やる気になっていることをトップタイムを記録するという形で証明した。
佐藤 琢磨 「今日は良い1日だったし、今日のボクらの結果にはとても満足している。午前中はグリップがなかったけど、午後にはかなり良くなったからコンペティティブな走行をすることができた。基本的に良いペースだったし、新しいエンジンは残りの週末へ向けて期待させてくれるよ。このサーキットはブレーキにかなり厳しいけど、これまでは何の問題も経験していないし、心配するようなことがあるとは感じていないよ」
ジェンソン・バトン 「今日は本当に良いバランスを見つけることができなかった。マシンはとても期待できるものだったからがっかりだ。コーナーにターンインするとすぐにすごいアンダーステアが出て、後ろがルーズに感じられたからマシンに自信を持つことができなかった。タイヤ選択やどのようにして予選でベストなリザルトを引き出すのか、今夜はたくさんの仕事をやらなければならない。でも、ここでは良い予選結果が得られなくても、レースでは良い結果が得られると思っている。だから、わずかにコースを外れてしまったことは残念だけど、明日はもっとポジティブになるはずだ。フェラーリはまたしても安定しているようだから、ボクらは自分たちの戦いをするべきだと思うよ」
アンソニー・デビッドソン 「ボクのカナダデビューは、これまでのレースほどポジティブなものではなかったね。最初はコースコンディションがとても汚れていたにも関わらず、ボクは上手くコースに順応して良い午前中のセッションを過ごした。再びフェラーリの後ろだったからそれについてはとても嬉しかったけど、午後のセッション後半はターン6でリアがロックしてしまってアームコにヒットしたせいで走行することができなかった。実際、かなりハードにヒットしたんだ!今日はボクのプログラムを完了することができなくて残念だし、再びエキサイティングな週末を送るチームに大きな貢献ができなくてがっかりだ」
デビッド・リチャーズ − チーム代表 「熱狂的なカナダのファンにチームとしていつも温かく迎えられるモントリオールへ来ることはいつだって素晴らしい。しかし、スタート時にはコースがとても汚れており、初日の走行は少し混乱したものになる。そうは言っても、タクが最終的にファステストタイムを記録したことは励みになるし、先頭に留まることができることの証明である」
ジェフリー・ウィルス − テクニカルディレクター 「このサーキットはこれまでのサーキットよりもダウンフォースが大きく減少するため、ドライバーたちはいつもよりも低いグリップレベルと安定性に慣れなければならない。我々は2回のセッションの合間にセットアップを改善して琢磨が最速でフィニッシュしたが、ジェンソンは琢磨ほどマシンのバランスに満足していないようだ。アンソニーは、ターン6でスピンオフを喫してかなり激しくクラッシュするまで良い1日を過ごしていた。しかし、我々はタイヤの作業に関する大部分を完了することができたから、明日へ向けて考慮するための十分な情報を得ることができている。我々が強いと分かっているサーキットにおいて、明日は2台のマシンに良いバランスが見つかることを楽しみにしている」
中本 修平 − エンジニアリングディレクター、ホンダ・レーシング・デベロップメント 「我々にとって最高の金曜日ではなかったとはいえ、良い1日ではあった。ここでマシンは上手く機能しているようであり、残りの週末へ向けてとても楽観視している」