『ウォビュレーション』という言葉と意味をご存知ですか?
ウォビュレーションという名前は、「wobble(揺れ)」という言葉にちなんで付けられたもので、このアナログなデジタル技術は、イメージをある方向に1ピクセルにも満たない距離分だけずらし、プロジェクションビームの向きにあわせてイメージを変化させる仕掛けになっており、イメージを相互にオーバーラップさせることで、オリジナルのピクセル幅より繊細なディテールを再現できる。としています。
Hewlett-Packard(HP)が、「ウォビュレーション(wobulation)」と呼ばれる技術を開発したとニュースサイトに記事が掲載されていました。HPではこの新技術によって、液晶の表示ピクセル数を変えることなく有効解像度を倍増させる事ができるようです。
第1世代の「2X」ウォビュレーションは、表示ピクセル数を変えることなくデジタルプロジェクタの有効解像度を倍増させ、またその後登場する「4X」バージョンはさらに画質が改善されるという。HPでは、この技術を採用することで、さらに低価格の部品を使いながら高画質のプロジェクタをつくれるようになる、と説明している。
たとえば、第一世代の2Xウォビュレーションで補強した1024x768ピクセルのディスプレイは、2048X1536ピクセルの有効解像度を持つ。そして、今後登場する4Xウォビュレーションを使うと、これが4096X3072ピクセルに達する。
サンプルの掲載画像を見る限り、確かに画像のデテールがぼやけて見やすくなっています。これと似たアイデアでは、MicrosoftのXPから実装されたClireTypeというフォントを滑らかに見せる技術が既に実用化されています。これによりArialフォントなど、本当に読みやすくなりますが、全フォントがこれに対応できていない現状では表現方法としてはまだまだです。
ウォビュレーションも画面描写する再にデジタルビームを拡散して、ぼかす訳ですが、要するに「アナログ」のようなノイズを加えることで、はっきりくっきり画像をぼかす訳です。。デジタルを突き詰めていくと、究極はアナログに近づくことになるのでしょう。CDが発売された当初、そして今もデジタルはアナログを目指しているのだと思います。。